刀剣・警棒・警杖とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 刀剣・警棒・警杖の意味・解説 

刀剣・警棒・警杖

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 09:27 UTC 版)

日本の警察官」の記事における「刀剣・警棒・警杖」の解説

明治最初期警察組織においては警部上の幹部警察官武官同様に制約受けず帯刀していたのに対し廃刀令治安改善受けて邏卒帯刀禁止されており、3尺の手棒を携行していた。その後1874年8月太政官達によって1等巡査(後の警部補)にも帯刀解禁された。当初は特に制限はなかったが、得意満面帯刀して闊歩するものが多く2ヶ月後には勤務時のみに制限されるようになってしまった。その後西南戦争での抜刀隊活躍や、欧州各国警官洋刀佩用していること考慮して帯刀解禁検討されるようになり、1882年12月2日太政官達63号をもって1883年5月24日より、全国一斉に帯刀開始された。 佩刀としては基本的にサーベル用いられていたが、幹部などは刀身日本刀場合もあり、外装も高級であった。また消防水上警察および自動車勤務者はサーベル代えて短剣佩用しており、1923年以降交通取り締まり勤務者やその他庁府県長官指定するものにも拡大された。なお、正当な理由なく抜剣して傷害与えた場合罪に問われるなど、サーベル等の使用には現在の日本の警察官における拳銃同等上の厳し制限加えられていた。 サーベル短剣は、連合国軍最高司令官総司令部GHQ)の指示に基づき1946年3月12日公布した警察官消防官服制巡査服制判任官待遇消防服制臨時特例」(昭和21年勅令133号)により佩用禁止となり、警棒・警杖使用定められた。警視庁では、同年7月20日佩刀返納式が挙式された。しかしながら物資不足から警棒・警杖支給が遅れる地域多くまた、後に拳銃常時携行定められてからも拳銃の不足が続いたため、それらの代替として暫定的にサーベル短剣禁止緩和され、しばらく部分的に使用続いた。 このとき使用始まった木製警棒は後のものと比較する長さ短く(450mm)、白色塗られ先端部に向かって太くなる形状であるなどの相違見られる警棒様式その後改められ木製ニス塗り長さ600mm、握り部分から先端まで同一径のものが長期わたって使用されることとなった1994年服制改正時に警棒については、携行改善観点からそれまで木製ニス塗り一体型廃し三段伸縮アルミ合金製のいわゆる特殊警棒変更された。更に2006年には、長さ延長するなどの規格改正が行われている。 明治初期警察官サーベル帯剣している1872年 西南戦争従軍した警視隊1877年 警察短剣 関東大震災発生後交通整理サーベル代わりに短剣佩用している(大正時代

※この「刀剣・警棒・警杖」の解説は、「日本の警察官」の解説の一部です。
「刀剣・警棒・警杖」を含む「日本の警察官」の記事については、「日本の警察官」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「刀剣・警棒・警杖」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「刀剣・警棒・警杖」の関連用語

刀剣・警棒・警杖のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



刀剣・警棒・警杖のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの日本の警察官 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS