先住民・黒人・移民
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 13:35 UTC 版)
「ジャイール・ボルソナーロ」の記事における「先住民・黒人・移民」の解説
ロライマ州における先住民族の問題について、下院公聴会で演説し、ブラジル政府の先住民政策に疑問を呈した。 「土地なし農民運動(MST)」と農業改革を未達成を「同じ教育を施し、同じ言葉の国民でありながら臭いインディアン、無学で言葉もできない」となじった。先住民はブラジルの土地の12%を所有し、全国大会でロビー活動を行っている。ボルソナーロの議会演説はブラジル憲法の非差別の原則を損ねたと考えた先住民、国会議員や人権擁護団体などの怒りを引き起こした。そのコメントに腹を立てた地域先住民のリーダーの一人が公聴会に出席し、彼に水を投げつけた。それを受けてボルソナーロは次のように語った。 「彼はブラジリアの先住民だ。彼は飛行機に乗りここへやって来て、豚のリブロースやサラミを食べ、おそらくウイスキーを飲み、誰かに電話をしてその夜をもっと楽しくする方法を知っている。 それがここへ話しに来た控えめな先住民だ。 (本来なら)先住民はその起源を維持するために草を食べに行かなければならなかった。」 2011年3月28日にCuste o Que Custar(CQC)プログラムへのインタビューで、彼の息子が黒人の女の子に恋していたならどうしたかについて歌手のプレタ・ジル(英語版)から尋ねられ、「乱交についての討論はしないだろう」と答えた。「息子たちはとてもよく教育されているので、リスクを冒さない」。このインタビューは大きな論争となり、次の日、彼は質問が同性愛と息子の関係についてだと思ったと弁明し、プレタ・ジルへの答えは「誤解」だと言った。ボルソナーロの息子たちカルロスとエドアルドはソーシャルメディア上で、このプログラムはインタビューを「操作した」と主張したが、後に人種差別声明の疑いのため連邦最高裁判所によるボルソナーロに対する調査が開かれた。 2015年9月、Opção de Goiás紙のインタビューの中でブラジル軍について以下のように述べた。 「私はどの司令官をか支持するかわからないが、もし軍の兵員のを減らそうとするならば、街頭で「土地なし農民運動」、ハイチ人、セネガル人、ボリビア人、そしてシリア人などの屑どもに対処する人間が減ってしまう。今、世界中の屑どもがブラジルにたどり着いており、わたしたちはあまりにも多くの問題を抱えている」 2017年4月、アマゾン金鉱掘りの息子であるボルソナーロはリオデジャネイロのクラブ・ハバリカで講演し、もし2018年の大統領選で選出された場合、ブラジルすべての先住民族の土地とキロンボ(英語版)・コミュニティ、それからNGOのための公的資金提供を終了すると述べた。 「わたしが大統領になったなら、すべての市民が家に銃を持つことになるだろう。先住民族やキロンボの居留地は1センチたりとも画定されてはいない。先住民の土地の下には富が眠っており、彼らはそれを妨害している。それを変えなければならない」。 「わたしはキロンボと一緒にいた。(...)彼らはなにもしない。子孫をつくることさえしないと思う。その彼らのために年10億レアルが費やされている」 この発言ののち、連邦検察庁は黒人やキロンボ・コミュニティを偏見的に満ちた侮蔑・差別表現によって嘲笑したとして非難した。 2017年10月3日、ボルソナーロは、道徳的犯罪により50,000レアルの罰金を科すことを宣告された。
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