先住民族と入植
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/02 08:36 UTC 版)
「セドナ (アリゾナ州)」の記事における「先住民族と入植」の解説
古来、ネイティブ・アメリカンが聖なる場所(聖地)とあがめた場所だった。セドナの南にあるモンテズマ・キャッスル国定公園 (アメリカ南西部にある最古の先住民岩壁住居跡)にあるモニュメント (Montezuma Castle National Monument) などの考古学的資料によると、11世紀にはネイティブアメリカンの一部族であるハバスパイ族がこの地に棲んでいたとされる。(最古としては700年頃にシナワ族が居住していたとされている)。ハバスパイ族はこの地をウィー グァルコ ホル ホルバ "wee gualko horu horuba"(=大地からブクブク泡立つ岩)と呼ぶ。先祖からエネルギーや波動を受け取ることができるので、この地に立つこと自体が重要な儀式なのだ、と考えている。 1876年に白人が初めて入植。現在の都市名は町の初代郵便局長セオドア・カールトン・シュネブリーの妻セドナに由来する。入植者は主に桃やリンゴの農場と牧場経営に従事した。1970年代に入ってセドナが大きく変化したのは、vortexと呼ばれるパワースポットの街として注目されたのがきっかけだった。既存の価値観に反発し、スピリチュアルな世界を信じる人々や、当時多かったヒッピー(Hippie) と呼ばれる人々が大挙してこの地に押し寄せた。このようにして、もともとネイティブアメリカンの聖地だった場所は全米有数の「スピリチュアルな街」として世界的に知られ、年間約400万人以上の訪問者を抱える観光地・保養地となった。
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