俳優との関わり
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『仮面ライダーBLACK RX』に出演した小山力也は、20年後のインタビューで「当初は(松村に)もう、ボロクソに言われたんですよ(笑)。でも、そのうちに褒めていただけるように」なったと回想する。「みんな、松村さんに怒られながら成長していく、というところがあった」とも話している。 『救急戦隊ゴーゴーファイブ』では、出演者は皆、松村から「もう撮らねえぞ」と言われるなど日に何度も怒られていたという。しかし、第19話の雨のシーンでは撮影後に水着一枚でストーブにあたっていた西岡竜一朗に松村が自身の上着を着せ、西岡は嬉しく思ったという。同作品に出演していた谷口賢志も、第1話の撮影で松村と対立し帰ろうとするなど当初は悪態をついていたが、最終的には松村にどうすれば芝居がうまくなるか教えを請い、松村の自宅に通い詰めるなどしていた。谷口は後に松村と飲んだ際には「あんたがいたから今の俺がいる」と言い喜ばれたという。 『未来戦隊タイムレンジャー』に出演した永井大は、普段は優しいが現場に入ると豹変し、監督よりも怖かったと述べている。 『轟轟戦隊ボウケンジャー』に出演した高橋光臣を「昭和顔」と評しており、『超忍者隊イナズマ!!SPARK』では時代劇の衣裳が似合っていたことから「時代劇をやるといい」と高橋に告げていた。松村自身はそのことを忘れていたが、高橋は時代劇で主演を務める際は松村に連絡しようと思っており、後に『神谷玄次郎捕物控』に主演した際に実際に松村へメールを送っている。 『獣拳戦隊ゲキレンジャー』に主演した鈴木裕樹によると、松村と1年間いっしょに仕事をしたが、結局ただの一度も褒められることなく撮影を終了したという。『ゴーオンジャーVSゲキレンジャー』では松村に褒められた。同じく『ゲキレンジャー』に出演した荒木宏文は、クランクイン直後、松村に「お前はカメラを通すと綺麗に見えるよな」と一応「褒め言葉」らしきものを貰ったが、結果的にそれが最初で最後の「褒め言葉」であったとのこと。 『侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー 銀幕BANG!!』の撮影で碓井将大と逢沢りなを撮影するときに雨天に見舞われた。そのとき松村は冗談ぽく「碓井が来ると毎回雨が降るなぁ」と声を掛けてきたので「イヤイヤ、りなちゃんのせいかもしれないですよ」と碓井も冗談ぽく返した。すると松村は「りなちゃんのせいにするんじゃねぇよ!」と真剣に怒り、碓井を唖然とさせ、逢沢を苦笑させた。 『天装戦隊ゴセイジャー』でゴセイジャー役の5人(千葉雄大、さとう里香、浜尾京介、にわみきほ、小野健斗)に対して人一倍厳しかったのが、松村であった。メンバーの1人のにわは、撮影初日に松村に厳しく怒られ5人で先行きに不安を感じたことを証言している。松村は子役の中村咲哉に対し「お前が一番うまい」と評したこともあったという。だが、『ゴセイジャー』における、松村の最後の登板となった第41・42話のオンエアを見た松村は、「みんな、うまくなったな」と漏らしたという。後年の千葉の活躍にも喜びを述べている。にわも後年のインタビューでは、松村は俳優を成長させるために愛のある叱咤激励をしており、出演が決まって有頂天になっている新人俳優の鼻をへし折ることで仕事の厳しさを教えてくれると述べている。 『海賊戦隊ゴーカイジャー』に出演した小澤亮太は、松村を「粋な江戸っ子タイプ」と評しており、最初は怖いが慣れれば人柄の良さが理解できると述べている。 『手裏剣戦隊ニンニンジャー』の初期メンバーキャストらもクランクイン時に松村から「洗礼」を受けたことを撮影時の印象的な出来事として語っている。西川俊介は、ファーストカットは足元のみが映るシーンであったが、松村から「顔がなっていない」と怒られ、画面に映らない部分でも気を抜いてはいけないことを教えられ身が引き締まる思いであったという。その後、変身シーンの撮影で初めて衣裳を纏い緊張感や責任感を感じていたところ、松村から「顔がヒーローらしく引き締まった」と言われ嬉しく感じたことを述べている。西川自身は松村から好かれていると自負しており、松村から「できないやつほど可愛い」と言われたり、松村が『ニンニンジャー』を離れていた時期にも西川を訪ねにセットに来るなどしていたという。 松本岳は、クランクイン2日目の撮影で寒中の撮影であったため口が回らずNGを繰り返し、松村から「辞めちまえ」など厳しい言葉を浴びせられたが、その後の吊りでの撮影後から松村に「良くなった」「変わった」と言われるようになり、励みになったと述べている。 矢野優花は、初日のアクションがこなせず松村から怒られたが、撮影後に「大丈夫だからな」と声をかけられ、厳しさの中にも愛情を感じたと述べている。 山谷花純も他のメンバーと同様に厳しく怒られたが、山谷自身も物事をはっきり言うタイプであるため松村に対して言い返すこともあった。山谷はその後のインタビューで松村にはすごく可愛がられたと述べている。 『美少女戦士セーラームーン』は出演者に女性が多かったせいか、かなりソフトな態度でキャストに接していた。しかし松村にとってはかなり苦痛の伴う現場であったようで、後年に「今思ってもぞっとします」と、苦労を吐露している。東映・丸山真哉プロデューサーいわく、「この現場の松村さんは、僕らの知ってる松村さんじゃない」。 監督の渡辺勝也によれば、『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』で松村が出演者の工藤遥に厳しく接する場面があったが、後日の撮影では一緒に食事をしており、渡辺は松村が工藤の演技を認めたのだろうと述べている。
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