住宅地図メーカーと種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/27 03:56 UTC 版)
地方に一部地域の住宅地図を刊行している会社は幾つかあるが、日本全国を網羅している住宅地図を刊行しているのはゼンリン一社のみで、住宅地図の代名詞として圧倒的なシェアを誇る。ゼンリンは、全国ほとんどの地区において1-2年周期で新版の住宅地図を定期的に刊行している。なお、一部僻地は数年周期となる。 NHKの『プロジェクトX〜挑戦者たち〜』「列島踏破30万人 執念の住宅地図」によると、ゼンリンが住宅地図更新(実地調査)に要する年間人数は概算で延べ28万人であるとの事である。 ゼンリンB4判住宅地図 - 最も普及している基本的な商品。B4より一回り大きく縦約39センチ。 A4判住宅地図 - 上記B4版をそのまま縮小した商品。B4版よりやや安価である。一部地域のみ発行。A4よりわずかに大きい。 スターマップ(A4判) - 巻末のビルテナント名、集合住宅居住者名を省いてさらに安価にした商品。A4ちょうどのサイズ。装丁は上記住宅地図と異なるライトタッチなものであり、上記より少し遅れて販売される傾向にある。元々一部地域のみの発行で、近年発行エリアは減り続けている。 バインダー版(B4判) - B4版住宅地図を、1ページ単位でばらして穴を開け、専用バインダーで綴じたものである。価格は、バインダーを除けばB4版と同じである。一部地域のみの発行。 ブルーマップ(B4判) - B4版住宅地図に青で公図情報を反映させたものである。一部地域のみの発行で、バインダー版も存在する。京都府版は発行がない。全般的に、新版発行頻度は通常住宅地図ほど高くない。 デジタウン(CD判) - 住宅地図をCD化したもので、価格的には住宅地図の1.5倍ほどと更に高価である。僻地のものもあり、全域で発行されていると推測される。WindowsPCのみ対応。「大阪市全域」など、広域版も存在する。特殊なプロテクトがかかっており、複製作成はできたとしても極めて困難である。 吉田地図 - 大阪府全域の住宅地図を発行していた。2016年に法人格消滅。 刊広社 - 北陸三県及び新潟県・群馬県全域、長野県と福島県の一部地域の住宅地図を発行している。 セイコー社 - 本社で四国と東京都の住宅地図を、関係会社で中部及び中国地方の住宅地図を発行していたが、2016年8月末で廃業。 北海道地図 - 東京都・札幌市・旭川市の住宅地図を発行している。 日本特殊地図協会 - 大阪府・阪神間地域を、連合町会区域(小学校校区)ごとに地図として毎年刊行。 明細地図社 - 神奈川県の政令指定都市以外の地域を発行。 関西地学協会 - 社名に「関西」とあるが、愛知・岐阜・三重の東海三県の連合町会区域(学校区)ごとの地図を発行。 マップシステム・アイゼン - 愛知県を中心に、静岡・長野・岐阜の一部地域の住宅地図を発行している。
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