伝承と信仰
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船形山は、分水嶺にあり、船形山を源流とする河川は流域を潤してきた。そのことから、古来より水神を祀る霊山として周辺部の住民に崇拝されており、山頂には船形山御所神社が建てられ、水上弁財天が祀られている。同社は船形山神社とも呼ばれるため、山麓にある式内社の船形山神社(舩形山神社、地図)と混同されて記載される場合があるが別の神社である。 テレビアニメ『まんが日本昔ばなし』にて放送された「船形山の権現さま」(1986年03月08日(昭和61年03月08日)放送)は船形山神社の女神さまである。 仙台市青葉区と山形県尾花沢市との境には「仙台カゴ」(北緯38度26分30.6秒 東経140度35分32.4秒 / 北緯38.441833度 東経140.592333度 / 38.441833; 140.592333 (仙台カゴ))、山形県尾花沢市と東根市との境には「最上カゴ」(北緯38度26分49.6秒 東経140度34分49.4秒 / 北緯38.447111度 東経140.580389度 / 38.447111; 140.580389 (最上カゴ))と呼ばれる1200m級の峯が存在する。カゴとは加護を意味し、修験道の道場であった。船形山の周囲はかつては羽黒派の山伏による山岳修験が盛んに行われており、黒伏山(地図、黒伏山神社)、観音寺など山岳修験にちなむものが多く残っている。 朝比奈三郎伝説では松島湾を掘った土で造ったとされる。
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伝承と信仰
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/12 17:26 UTC 版)
南総里見八犬伝 曲亭馬琴の伝奇小説である南総里見八犬伝に荒芽山という山が登場するが、地理的描写から荒船山に比定される。作中、この荒芽山には音音の庵があり、巨田助友が襲撃を仕掛け、五犬士(犬塚、犬川、犬飼、犬田、犬山)の会同と離散の舞台となった。そして彼らは再会までに長い年月をかけることになる。 荒船信仰 群馬県、長野県には、荒船山の名を冠した社寺等がいくつもある。中でも「荒船山出世不動尊」は特に有名だ。川中島合戦のとき武田信玄が、戦場にあった空海作と言われる不動尊を信州側の荒船山麓に遷した。これが「荒船山出世不動尊」であり、長野、群馬、埼玉の人々が中心となり、広く信仰し、「荒船講」を結成し、荒船山や関係社寺など信仰をしている。 荒船山の十四郎 江戸時代、荒船山に十四郎という「ニセ金作り」が住んでいた。ある年の大晦日の夜、佐久地方の貧しい家々に真新しい銭が投げ込まれた。この話が役人の耳に入り、十四郎は捕まり、処刑された。村人は十四郎の死を悲しみ冥福を祈った。十四郎のニセ金は見分けがつかぬまま明治まで使用されたという。 荒船山の亀松 荒船山麓の内山には明治時代の修身の教科書にものった「孝子亀松」の実話がある。天明8年(1788年)当時11歳の亀松(かめまつ)少年は、父親を襲うオオカミに対し、鎌一本で立ち向かい、オオカミの口に鎌を突き立て、父の危急を救った。この話は江戸にも聞こえ、幕府から呼び出され、褒美を貰ったというものである。
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