他の文字との関係
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原カナン文字はヒエログリフを祖とし、ワディ・エル・ホル文字と原シナイ文字と関係が深く、派生した南アラビア文字を通じてゲエズ文字、さらにフェニキア文字を通じては西のアラビア文字、ギリシア文字、ヘブライ文字、ラテン文字、キリル文字、ティフナグ文字(ベルベル語の文字) から、東のモンゴル文字、一説によるとパスパ文字を経由してハングルにいたるまで、今日世界で用いられているほぼすべてのアルファベットの原型ともなっている。フェニキア文字と古ヘブライ文字は原カナン文字に最も近いが、ヘブライ語もフェニキア語もカナン語群のひとつであり、太古の発音では、原カナン文字のもとになった言語とほぼ同じ子音体系を有していたことを考えればそれも驚くにはあたらない。 原カナン文字の祖形となる文字が、1905年と1999年にエジプト中部で発見されており、おそらくこの古代文字にはまだ部分的に表語文字的な性質が残っていたものと思われる(ワディ・エル・ホル文字と原シナイ文字参照)。この文字体系は後世のものより字数が多いとみられ、異体字を用いていた可能性もある。
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他の文字との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/11/12 00:34 UTC 版)
いくつかの記号、たとえばは、通常のエジプトヒエログリフを修正したもののように見えるが、他の多くはそうではない。ホック (1990年) は、多くの記号はヒエログリフから直接ではなく、むしろエジプト古王国のヒエラティックから派生したようであると指摘している。早ければ紀元前2600年ごろからエジプト人はビブロスで強い影響を与えたことが知られている: ビブロスは「レバノンスギ」のエジプトへの主要な輸出港であったため、無視できない数のエジプト商人の共同体がビブロスに存在した。このように、音節文字はおそらくエジプトヒエログリフを見たことのあるビブロスの誰かによって考案され、隣接するウガリトで数世紀後に複雑なアッカド語の楔形文字より使用の簡単な楔形文字アルファベットが考案されたのと全く同様に、ビブロスの現地語によりうまく適応できる新しい音節文字を構成するための一例として自由に使われた。 かなり多数の記号が後のフェニキア文字に類似している: 。これは、後者が何らかの形で音節文字から派生したことを示唆している。したがって銘文はエジプトヒエログリフと、原カナン文字から派生した、後のセム系文字との間の重要なつながりとなる可能性を秘めている。Colless (1998年) は子孫の原カナン文字やフェニキア文字との深い関係を強調している。
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他の文字との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 20:57 UTC 版)
ラテン文字はギリシア文字から派生した文字であり、ラテン文字が新たな字を追加し大きく変化した現代においてもいくつかの文字は共通する。また、同じくギリシア文字を祖とするキリル文字ともいくつかの文字が共通している。 ラテン文字は他言語に適用される場合は綴りを工夫したり文字に記号を加えるなどしたうえでそのまま導入されることが多く、ラテン文字から派生した文字はそれほど多くはないが、アイルランド島などで5世紀から8世紀にかけて用いられたオガム文字はおそらくラテン文字から影響を受けて作られたと考えられている。
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