他の文字体系とのちがい
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/20 06:30 UTC 版)
文字体系の類型いわゆる文字表音文字 音素文字 アブジャド アブギダ アルファベット 音節文字 表語文字(象形文字を含む) その他表意文字 ピクトグラム(絵文字) ほかの表音文字体系と同様、音節文字ではひとつひとつの文字が言語の音韻を表し、言語の意味を表してはいない。対して、表語文字ではひとつひとつの文字が言語の語や形態素の発音を表すため、音韻と意味の両方を表す。 音節文字では、文字が音節を表す。多くの音節文字体系では、同じ音素を持つ音節であっても文字の字形に共通点はない。たとえば、平仮名の「か」は、子音 /k/ を同じくする「き」「く」「け」「こ」、あるいは母音 /ɑ/ を同じくする「あ」「さ」「た」「な」「は」「ま」「や」「ら」「わ」などとは共通点がない。(ただし、仮名は完全な音節文字とは言えず、子音を同じくする「ツィ」「ツェ」「ツォ」や母音を同じくする「ツァ」「ファ」「ヴァ」・「キャ」「ピャ」「ミャ」のように、共通点を持つ表記も存在する) いっぽう音素文字では、ひとつひとつの字母が特定の音素に対応づけられており、一般にひとつの音節を複数の記号で表記する。音節文字では、原則としてひとつの音節をひとつの記号で表記する。音素文字のうちアブギダは、上述のように、かつては音節文字と呼ばれることがあった。しかしアブギダでは、子音の記号が決まった母音を伴う音節を表し、他の母音を伴う音節を表す場合には、子音記号にその母音を示す符号を付加したり、子音記号を変形したりする(仮名の「ツ」→「ツァ」等の表記方法に似ている)。 なお、素性文字で文字が音節を表すハングルでは、音素を表すチャモ(자모 字母)を組み合わせて音節を表す文字を作るため、同じ音素を含む音節の文字は同じチャモを含んでいる。
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