他の文芸作品への登場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/01 04:44 UTC 版)
「クィックリー夫人」の記事における「他の文芸作品への登場」の解説
クィックリー夫人はウィリアム・ケンリックの喜劇『フォルスタッフの婚礼』(Falstaff's Wedding, 1766年)で、フォルスタッフの他の取り巻きとともに登場している。この芝居は『ヘンリー四世 第2部』の終わりと『ヘンリー五世』の開始の間の出来事を扱っている。クィックリー夫人とドル・ティアシートは賄賂を使って監獄を抜け出した後、第1幕でフォルスタッフに自分たちの逮捕の様子を説明する。2人はのちに富裕な夫を見つけるためジェントルウーマンのふりをするというたくらみを実行し、ロバート・シャローとその若いいとこエイブラハム・スレンダーを標的にする。クィックリーはシャローと、ドルはスレンダーと結婚しようとする。この計画は成功しそうになるが、シャローとスレンダーは2人の正体を知り、結婚式の場でピストル、ニムと場所を交換したため、クィックリーは『ヘンリー五世』でそうなるようにピストルと結婚することになる。 ジェイムズ・ホワイトの著書『フォルスタッフ書簡』(Falstaff's Letters, 1796年)は、クィックリー夫人の姉妹が提供した、フォルスタッフと仲間たちの書簡集というふれこみである。この女性はクィックリー夫人自身から手紙を受け継いだが、クィックリー夫人は「1419年8月」に死ぬまでボアーズヘッド亭の引き出しにこれをしまっておいていた。このコレクションには、クィックリー夫人がフォルスタッフに対して相手のふるまいをなじるために書いた手紙も入っている。 アラン・スキナーの小説『クィックリー氏』(Master Quickly, 2013年)は、クィックリー夫人の無視されている夫についての真実を明らかにすることでシェイクスピア作品のギャップを埋めようとする作品である。
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