二次電池化
二次電池化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/23 00:38 UTC 版)
「空気マグネシウム電池」の記事における「二次電池化」の解説
正極活物質を工夫する必要があるが、酸化物は構造が安定しているものの、マグネシウムイオンが正極にトラップされやすいため充電が難しく、硫化物は構造が不安定で電解液中に溶解する等の問題があった。そこで両者を併用することで特性の向上が図られている。現在のところ容量は250Wh/kgであり、10サイクル後の維持率は90%である。 2014年7月11日、京都大学のグループがリチウムイオン二次電池と置き換え可能な高エネルギー密度マグネシウム金属二次電池の開発に成功したと発表。2014年7月11日午前10時 (英国時間)付けで、本論文がNature Publishing Groupのオンライン科学雑誌「Scientific Reports」に掲載された。マグネシウム電池は高い電圧を出せない課題があったが、新開発の正極と電解液を組み合わせて解決した。これにより、電気自動車(EV)や太陽光発電、風力発電の蓄電向けに大容量の大型電池を安く作れるようになり、企業と協力し実用化を目指す。 2016年10月、本田技研工業と埼玉県産業技術総合センターが世界で初めてマグネシウムを使い、繰り返し充電できる2次電池の実用化にメドを付けたと発表。寿命や安全性でリチウムイオン二次電池と遜色のない水準を維持できる基本データを得ており、2018年の製品化を目指す。マグネシウムの調達コストはレアメタルで高価なリチウムの25分の1程度で済み、電池の容量も大きく小型化しやすい特徴を持つ。
※この「二次電池化」の解説は、「空気マグネシウム電池」の解説の一部です。
「二次電池化」を含む「空気マグネシウム電池」の記事については、「空気マグネシウム電池」の概要を参照ください。
- 二次電池化のページへのリンク