事故後の原子炉の状態とは? わかりやすく解説

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事故後の原子炉の状態

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 08:52 UTC 版)

福島第一原子力発電所事故」の記事における「事故後の原子炉の状態」の解説

施設損害状況一覧については「福島第一原子力発電所事故の経緯#施設損害状況」を参照 2015年宇宙線ミュー粒子利用して原子炉内部透視した結果1号機核燃料はほぼ全量熔融落下していることが分かった核燃料圧力容器の底から格納容器漏れ出たとみられる。また2号機では7割以上が熔融落下していることが分かり2016年7月落下した燃料大部分圧力容器の底に残っているとみられる分かった。また2014年東電解析によると、3号機では核燃料大部分圧力容器の底を突き破って格納容器落下したとみられる2011年5月24日に、東京電力は、計測され圧力データを基に、1号機圧力容器外側にある格納容器直径7 cm当の穴が1箇所2号機では格納容器直径10 cm当の穴が2箇所開いていると見ていることを発表した。これは事故炉心溶融だけでなく、さらに進んだ炉心溶融貫通メルトスルー)に至っている可能性示唆している。 東京電力5月26日発表では、崩壊熱5月20日時点1 - 3号機でそれぞれ1000 - 2000 kW地震から半年時点1000 kW前後としている。いずれにしてもウラン燃料被覆管溶融し圧力容器格納容器、そして配管破れ2号機圧力抑制プール破れから、放射性物質として外部環境漏れ続けている。3号機炉心にはプルサーマル利用としてMOX燃料使われウランのほかにプルトニウム含まれているので、特に大気海水および地下水への漏洩心配されている。 2019年2月13日東京電力は、福島第1原発2号機ロボット使って溶け落ちた核燃料デブリとみられる堆積物硬さなどを確認する調査行った炉心溶融メルトダウン)を起こした1 - 3号機でのデブリ接触調査初めて。調査結果取り出し作業計画検討役立てる方針で、サンプル採取2020年度後半計画している。本格的な取り出し作業2022年から始め予定

※この「事故後の原子炉の状態」の解説は、「福島第一原子力発電所事故」の解説の一部です。
「事故後の原子炉の状態」を含む「福島第一原子力発電所事故」の記事については、「福島第一原子力発電所事故」の概要を参照ください。

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