事故後の対処
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/22 05:04 UTC 版)
事故直後、衝突相手であるポルシェの炎上は比較的小規模であり、同車の砂子は自力で脱出して救急車で搬送されたが、太田は車内まで火が回り激しく炎上し続けるマシンの中に90秒近く取り残された。 消火と救助を開始したのは、炎上する太田車の脇を通過した後に駆けつけたRE雨宮所属(当時)のドライバー山路慎一であった。その後現場に駆けつけて太田の搬送に用いられたのは救急車ではなく、富士スピードウェイの機材車(商業用バン)であった。あまりの対応の遅さとずさんさに激怒した山路は、その場でレスキューカーのフェンダーに蹴りを入れている。レスキューカーはフォーメーションラップ中最後尾につけていたが、スローダウン車両がいたために到着が遅れた。また、コントロールセンター脇からは消火車、救急車、破壊工作車が出動し、このうち消火車と救急車はポルシェへ、破壊工作車がフェラーリへと向かったが、現場到着は1分53秒後となった。 他、1番ポストのオフィシャルはポルシェの現場へ行っており、風向きや視界の関係からもっとも状況を把握できているであろう2番ポストのオフィシャルは、初期段階では誰もフェラーリに向かっていなかった(1分40秒後到着)。さらに、現場に行くのにコースを横断する必要がなく、最も早く到着できる場所にいたピットロードのオフィシャルも、消火が終わってからの到着だった(1分後到着)。
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