事件の発生年について
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「犬神家の一族」の記事における「事件の発生年について」の解説
本作は、一個人の遺言状が惨劇を引き起こす物語となっているが、1947年(昭和22年)に施行された日本国憲法の下で改正された民法の遺留分制度により、遺言状の効力には法的限界があるため、事件発生年が問題とされることがある。原作では事件の起きた年を「昭和2×年」とぼかしているが、下に示すように登場人物の年齢が1949年(昭和24年)を基準に設定されていることから、この年が事件発生年であると推定できる。 野々宮珠世は1924年(大正13年)生まれで事件当時は26歳。 犬神佐清は奉納手形に「昭和18年 23歳、酉年の男」と書き記しており、事件当時は29歳。 犬神佐兵衛は17歳のときに野々宮大弐に保護され、事件が起きる半年前の2月に81歳で死去している。これだけでは年代を特定できないが、出会ったときに42歳であった野々宮大弐が1911年(明治44年)に68歳で死去しているので、佐兵衛と大弐の邂逅は1885年(明治18年)だったことがわかる。つまり、佐兵衛が81歳で死亡したのは1949年(昭和24年)となる。 注:登場人物の年齢は数え年である。 映像化作品では、1976年版が1947年(昭和22年)とし、1977年版、1994年版、2004年版、2006年版がこの設定を踏襲している。1990年版は1949年(昭和24年)の設定であり、2018年版と2020年版は年を明記していない。なお、1970年版は時代設定を変更している。
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事件の発生年について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/24 23:26 UTC 版)
舞台の年代については本編中説明が一部食い違っているところがあり不明瞭。 第3章「蔵の中」の終わりの方で、由美が昔花魁が切り殺された事件のことを「明治三十年ごろのことだといいますから、もう四十年も昔ね」と発言。1897年(明治30年)ごろの40年後は1937年(昭和12年)前後。 第8章「美しき二匹の野獣」の中盤、かつて真珠郎の世話をしていた爺やの証言で真珠郎の両親が連れてこられたのが「今から二十一年前、大正十一年の春のことでした」という説明がある。1922年(大正11年)から21年後は1943年(昭和18年)。
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