主要人物の周辺
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/09/30 03:26 UTC 版)
志貴夏鹿(しき なつか) 志貴雪鷹の姉。両親が早くに亡くなった後は、長く志貴を養ってくれていた。癌を患っており、明るい調子ながらも死を受け入れている。志貴が夏鹿に黙って取り寄せた有効な抗癌剤は月に45万円もかかるという高額なもので、使い続け夏鹿を生かし続けるためにもと彼は殺し屋となったが、夏鹿は何も知らない。 志貴と久住が殺しで稼いだ金により向こう30年は延命できることになり、その間に医学も進歩するだろうと夏鹿の未来は明るいと終盤に示唆される。 備前一哉(びぜん かずや) 21歳の青年。1988年4月20日生まれ。町田出身。槇原英の親友。小学生の頃は父親に虐待を受けていた。共に家出した英と共に詐欺グループで働いており、恩のあるグループリーダーが志貴たちに殺されている現場に遭遇し、助けようとして志貴に殺害される。以降、備前は志貴の罪を象徴する存在として幻影となって志貴の前にたびたび現れるようになるが、幽霊の類ではなく罪悪感に駆られた志貴の妄想である。 歌子(うたこ) 16歳の少女。怪我のため左目に眼帯をつけている。全身に怪我があるがその理由は語らない。家出をしており「あこさん」を通して英と知り合った。「あこさん」のもとを離れてからは、売春をして男たちの部屋を泊まり歩くようになった。売春などやめろと叱る英に、見下されていると反感を抱く。 シュエ 不法滞在している中国人女性。長い髪をツインテールにしている。姉と共に、不法滞在の乳幼児たちを預かる保育業のようなことを行う傍らで、売春をして生計を立てている。密入国する際にヤクザに対して多額の借金を背負っている。似た境遇にある龑の知人で、いつきと英が行き場をなくした際に二人を一時的に匿った。物言いは直裁的で気が強い。英には日本語が上手いと言われたが、本人は下手であると恥じており、日本で暮らすには不便だろうと思いつつ子供たちに日本語を教えず中国語で接している。 牧師(ぼくし) 教会に務める牧師で名前は不明。教会は様々な慈善事業を手広く行っており、保坂の妻がリハビリの一環で通っている。また、志貴は殺し屋という後ろ暗い方法で稼いだ金を、教会を通して「匿名希望の寄付」として姉の医療費に充てている。物腰穏やかな人物だが、保坂はなにか薄気味悪いものを感じるという。 明言はされていないが、殺し屋たちに指示を行っていた上位組織の一員だとにおわされている。悪人を見つけては殺し屋に依頼して殺させているが、殺し屋たちが依頼の中でミスを重ね「ポイント」が貯まると、口実をつけて他の殺し屋に始末させている。最終話ラスト1ページにて教会を訪れた者にドーナツを振る舞っており、殺し屋たちに金を渡す際に使われるドーナツの箱は牧師経由のものだと暗示されている。
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