中部地方のオタク街
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 09:19 UTC 版)
「大須 (名古屋市)」の記事における「中部地方のオタク街」の解説
他の電気街と同様にオタク街としても発展しており、その歴史も長く、古くは同人ショップが全国化する10年以上前からDカルトが存在していた。メイド喫茶もあり、「お帰りなさいませ、ご主人様」のあいさつは大須の「M's Melody」が発祥とされる。東京の秋葉原や大阪の日本橋でメイド産業が発展していた2000年代のうちは大須のメイド喫茶はその店のみ、もしくはその店を含めて2 - 3店舗のみであった。しかし、2010年を過ぎたあたりから萌えりぃグループや妹喫茶「リトルシスター」の系列店舗などが複数オープンし、急激に店舗数が増加。男装喫茶や妹喫茶、ガンダムバーなどメイド以外のコンセプトカフェ、バーやリフレ店もあり、2013年春の時点で15店舗前後ある。店舗が少なかった時期はスタッフの卒業(退店)=業界引退である事が多かったが、増えてからは秋葉原や日本橋ではあったものの、東海地方ではあまり見られなかった卒業→他店舗に移籍というケースも増えている。同年3月には秋葉原や日本橋など広域にわたり展開している「メイドカフェ めいどりーみん」が大須の招き猫前に名古屋地区で初めてオープンした。ライブアイドルが多数在籍するアイドルカフェもある。主に常設店舗元キャストやライブアイドルが一般の飲食店などを借りて1日限定や不定期カフェを開催する場合もある。なお、秋葉原や日本橋とは異なり、カフェでもチャージ料がかかる店舗が大半である(1時間500円程度の店が多い)。2013年あたりから30分500円程度でフリードリンク制を採用している店舗も増えている。 2010年からは地元大須を代表するローカルアイドルグループ「OS☆U」が活動を開始、以後、「CAMOUFLAGE」や「BSJ」といったアイドルグループが続々と登場している。中でもOS☆Uは、月数回商店街で路上ライブを開催するなど、非常に人気を集めている。また、仁王門通ではSKE48のPV撮影が行われた。 名駅地区の「コミックとらのあな」(2013年4月に久屋大通より移転)・「メロンブックス」・「アニメイト」・「らしんばん」など、東京資本の店は大須以外に立地している。しかし、2005年には、「ゲーマーズ」名古屋店が栄地区から大須に移転し、2007年末には「まんだらけ」も名古屋店を大須に移転。2008年8月には「WonderGOO」、2014年には「ポポンデッタ」が進出。また「らしんばん」は2019年3月に名古屋駅西店を閉店し同年10月に大須店を開店するなど、大須への移転・開店も続いている(ただし「K-BOOKS」は2008年9月にが出店したが2010年5月に撤退。「コミックとらのあな」は2018年3月に大須店を開店したが2019年5月に閉店している)。 アイドルや漫画・アニメだけに限らず、フィギュア、鉄道模型、エアガン、プラモデル、トレーティングカード、レトロゲームなどの専門店も出店していて、「ボークス」などの直営店や、関西以外で唯一の「ジョーシンスーパーキッズランド」もある。地元資本の三洋堂書店も、上前津店はコンピューター関係・カメラ等の専門書やライトノベルなど、マニア・オタク向けが充実している。 なお、秋葉原名物となったおでん缶の元祖とも言える天狗缶詰は名古屋の企業であるが、秋葉原で名が知られるようになった頃は、まだ大須では販売されていなかった。
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