中部地方の珍味
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/06 15:26 UTC 版)
山間部 はちのこ(ヘボ)- クロスズメバチの子。愛知、岐阜、静岡、長野の山間部に残る食文化。 ざざむし(長野県) - かわげら、かげろう、トビケラ、マゴタロウムシ、アオムシなどの幼虫。長野県伊那谷地方の名物。 蚕の蛹(長野県)- 諏訪地域で食される。製糸業を深い関わりがあり、繭玉を作ったあとの蚕のサナギを供する。 チョコアンリ(長野県)- アカヤマアリを油で揚げ塩味を付けチョコレートと共に型に流し込んだもの。現在では生産されていない。 セミの幼虫(長野県) つぼ汁 - つぼ貝(タニシ)を使った味噌汁。米作りが盛んな山梨県中北地域で貴重なタンパク源として食べられていた。近代に地方病の原因が宮入貝を中間宿主とする日本住血吸虫が原因だと判明してからは食べられなくなったが、県北部では現在でも食用とされる。 うるか - 岐阜県の他、各地で作られる、川獲りのアユを用いた塩辛。身や内臓を用いて塩漬けするがアユの部位などによりいろいろと種類がある。 沿岸 このわた - ナマコの内臓を塩漬けしたもの(塩辛)。 くちこ - ナマコの卵巣。「このこ」とも呼ばれる。 くろづくり - イカスミを入れて作ったイカの塩辛 イカの丸干し - イカの内臓を取り出さずそのまま干した物。 河豚の卵巣の糠漬け - 石川県金沢市周辺、能登半島と新潟県佐渡島の特産。猛毒であるフグの卵巣(ゴマフグ、サバフグのもの)を3年前後、塩漬けと糠漬け(および粕漬け)にすることにより無毒化される。江戸時代から食されてきたが、無毒化のメカニズムが不明なため、局地的に生産・販売が許可されている。 こんかいわし - イワシの糠漬け。石川県能登地方の伝統的保存食。火で軽くあぶって食べるのが一般的。 へしこ - 鯖に塩を振ってぬか漬けにしたものである。若狭地方の伝統料理。 メダカ - 新潟県中越地方ではメダカの佃煮がある。但しこれは養殖が容易なヒメダカが使用されている。 いるか - 静岡県中部および東部地方で主に食されている。 その他 金時草 - 別名「水前寺草」。おひたしにして食べる。
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