中華エステ

実用日本語表現辞典

チャイエス

別表記：大陸系エステ、チャイニーズエステ、中華エステ、チャイナエステ

「チャイエス」とは、主に中国大陸出身の女性セラピストが男性向けに性的な雰囲気のあるリラクゼーションマッサージを行うチャイニーズエステ・チャイナエステのことを意味する表現。

チャイエスの意味とは？

タイや台湾、韓国などを始めとしたアジア系の女性が男性向けにマッサージを施術するお店を総称して「アジアンエステ」と呼ぶのに対して、マッサージを行う女性が中国人であることを意味して「チャイエス」と呼ぶ。 なお、マッサージを行う女性が必ずも中国人だけではないことや、男性から見た場合に出身国がどこかわからない（聞かない）場合も多いことから「アジアンエステ」全般を指して、「チャイエス」や「大陸系エステ」「中華エステ」「回春エステ」などと呼ぶ場合もある。

チャイエスとメンエスの違い

アジア系の女性がマッサージを行う場合に「チャイエス」や「アジアンエステ」「大陸系エステ」などと呼ばれるのに対して、日本人女性が施術するお店は「メンズエステ」や「メンエス」と呼び分けられることが多い。 なお、お店の看板には必ずしも「チャイナエステ」や「アジアンエステ」と明記されるわけではないため、「メンエス」だと思って入店したものの実際は「チャイエス」だったという場合があり得る。 一般的には、「何となく日本風ではない」雰囲気がある特徴的な看板やネオンサインによってチャイエスかどうかを見分けることができることも多い。

チャイエスの施術内容

チャイエスは性風俗店ではなく、あくまでリラクゼーションを目的としたマッサージ店であることが多いため、原則として性的なサービスは提供されない。 性風俗店としての届け出がされてないお店で、性的なサービス（いわゆる「抜き」「手コキ」、あるいは「本番行為」など）が行われている場合は違法である。 また、明らかに性的な内容を意味するような裏オプションなどを提供している場合も違法ではあるが、逆に、オプションをつけて施術を受けたものの特に性的なサービスではなかったという場合もある。 施術内容は、いわゆる「メンズエステ」「メンエス」と同様に、男性がシャワーを浴びてから「紙パンツ」を履いてマッサージを受けることになる。 なお、チャイエスに限らず、アジアンエステのマッサージは、お店のコンセプトに応じてマッサージ内容が大きく4種類に分かれる。 中国式マッサージの場合は洗体や足つぼマッサージが特徴的であるのに対して、韓国式マッサージの場合にアカスリが行われることが多い。 また、台湾式マッサージの場合は指圧などの強いマッサージが行われる一方で、タイ式マッサージの場合ストレッチ的なマッサージが多いとされる。

チャイエスにおけるリンパマッサージ

いわゆる美容を目的としたエステなどにおける「リンパマッサージ」とは、体におけるリンパ節をやさしくなでるようにマッサージするものを指す一方で、チャイエスにおける「リンパマッサージ」は主に鼠径部付近へのマッサージを中心としたものを意味することが多い。
オプションやコースとして「リンパマッサージ」を進めてくる際には、「元気になる」マッサージなどといった説明をされることもある。 なお、美容目的のエステでのリンパマッサージと異なり、指圧なみの力で鼠径部を押されるために痛い場合もあるため注意が必要である。

チャイエスのアダルト動画

チャイエスは、アダルト動画（AV・エロ動画）においてもモチーフとして使われることがある。 その場合、（あくまで設定上での）「盗撮もの」や、施術者が「手コキ」や「本番行為」をするなどのストーリーとなることがある。

チャイエスのお店のある地域

都市部の場合、主要駅の周辺であれば、多くの街に「チャイエス」「アジアンエステ」のお店が存在している。 東京で、特にチャイエスが多い地域としては、五反田・日暮里・池袋・蒲田などである。 また、大阪では、日本橋・堺筋本町・恵美須町などが特に有名なチャイエスの店舗が多い地域である。 例えば、堺筋本町では「パープルタイム」や、恵美須町では「ホワイトアップル2」や「ピンクモヒート」などが有名な店舗とされている。

チャイエスの口コミ・体験談

チャイエスに行ってみた感想や口コミ、体験談は、個人ブログや掲示板サイトなどに記載されることが多い。 掲示板サイトとしては、口コミが地域ごとに分かれて記載されている「爆サイ.com」などが代表的なサイトであるとされる。なお、「爆サイ」は、チャイエス以外にもメンズエステや風俗、キャバクラやガールズバーなど「夜のお店」に関する口コミの記載も多い。 また、Twitterには、個人が経験したチャイエスの体験談や口コミなどが投稿されることがあるほか、チャイエスの店舗スタッフやマッサージを行う女性スタッフがTwitterを使ってお店を告知・宣伝している場合も多い。

（2022年11月5日更新）