世界のヨーグルト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/27 22:35 UTC 版)
地域毎に原料乳や製法が異なるため、様々な特徴をもつヨーグルトが存在している。 ブルガリアのヨーグルトは先住民のトラキア人により始まり、支配者が変わってスラブ人に引き継がれ現代に続いている。ブルガリアでは聖ゲオルギの日である5月6日に家畜の放牧を始めるとともに、家々でヨーグルトを作り始めているが、近代的な工場で大量生産された製品も多く流通し、現在でも常時どの家庭でもヨーグルトを料理などに使っている。また、ヤギの乳を使ったヨーグルトなどいろいろなものが販売されている。素焼きの入れ物に入れて作り、そのまま素焼きの器ごと販売する地域が多いのは、菌がバランスを崩さずに生きるのを助けるためである。この場合、常温のまま販売される。また、素焼きの器は多孔質なので、水分が適度に抜けてヨーグルトがほどよく濃縮されるという効果がある。 凡例 地域名:ヨーグルトの名前 - 使われる乳のタイプ特徴など。 インド/パキスタン:ダヒ(dahi、ヒンディー語)、ドイ(doi、ベンガル語)、タイール(thair タミル語)、カード(curd、英語) - 牛乳、山羊乳、水牛乳地方によっては、素焼きの器に入れて作られそのまま売られている。また、地方により味が違う。工業的に作られる物よりも、地方で自家製のものが多く販売されている。 ネパール:ダヒ(dahi、ネパール語) 西スマトラ:ダディ(dadih、インドネシア語) - 水牛乳 スリランカ:カード(curd、英語) - 牛乳、水牛乳硬く濃厚な味。素焼きの器に入れて作られて売られる。地方で自家製のものが多く販売されている。 中国(青海省):スアンナイ(酸奶) - 牛乳、ヤク乳 モンゴル:アイラグ - 馬乳 中央アジア:クーミス - 馬乳、ラクダ乳 アフガニスタン:マースト(māst、ダリー語) イラン:レーベン/マースト(māst、ペルシア語) - 牛乳、山羊乳 イラク:リバン(liban、لبن アラビア語) シリア、レバノン、パレスチナ:ラバン(laban、لبن アラビア語) エジプト:ザバディ(zabadi、アラビア語) - 牛乳、山羊乳、水牛乳 グルジア:マツオーニ(matsoni、グルジア語) - 牛乳、山羊乳、羊乳 アルメニア:マツン(matsun、アルメニア語) ギリシャ:ヤウルティ(giaurti、ギリシャ語) トルコ:ヨウルト(yoǧurt、トルコ語) - 牛乳、ヤギ乳、羊乳 ブルガリア:キセロ・ムリャコ(Кисело мляко、kiselo mljako、ブルガリア語) - 牛乳、羊乳 ロシア:ケフィール(kefir) - スメタナ(Smetana-ロシア語) -牛乳 北スペイン:クァハダ(cuajada)/マミヤ(mamiya) - 牛乳、山羊乳 スカンジナビア半島:テッテ - 牛乳、脱脂乳より濃厚なヨーグルト。素焼きの器に作られ売られる。普通のヨーグルトとは区別されて売られている。
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