世界のシデとは? わかりやすく解説

世界のシデ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/31 04:55 UTC 版)

シデ」の記事における「世界のシデ」の解説

北半球温帯30程度知られる東アジア地域多く、特に中国に多い。欧米産は少なくヨーロッパ2種北アメリカ1種知られるのみである。日本にはサワシバクマシデアカシデイヌシデイワシデの5種が分布するCarpinus betulus (Hornbeam) ヨーロッパの広い範囲分布温暖な気候好み標高600m以下にナラブナ混生している。 アメリカシデ Carpinus caroliniana 唯一アメリカ大陸分布するシデアメリカ東部広く分布する。英名はブナ似ているということでblue-beech(青いブナ: アメリカシデはカバノキ科クマシデ属なので決しブナ科ブナ属ブナではないのだが、若い木の幹や青み買った灰色であるのでこう呼ぶのであろう)や木材硬さ由来するironwood硬い木)やmusclewood(筋肉の木)、American hornbeamなど。内陸産のものは大西洋岸産のものに比べて細長い持ち変種扱いされる。アメリカ開拓民時代このを柄の中ほどから先方向に細く削いで先に折り曲げて柄となるにまとめ縛してり箒に使ったりする(参照シートン著:「二人小さな野蛮人」「芸術的博物学者足跡自叙伝)」「ウッドクラフトマニュアル」) サワシバ Carpinus cordata 中国日本東日本)に分布湿潤肥沃な土地好み樹高12m、直径60cm程度に育つ。樹皮灰褐色種小名cordataは「心臓形の」の意味があり、その名の通り明らかな心臓形ハート形)、葉脈15以上ある。 Carpinus eximia Carpinus fargesii Carpinus hebestrom クマシデ Carpinus japonica 日本特産種本州から九州にかけて分布葉脈多くサワシバに似るが、より細く細長い印象与える。形も同じくハート型に成るが、サワシバが必ず全てのハート型に成るのに対し、本種ではそう成らないことがしばしばある。冬芽サワシバ比べると鋭い。 Carpinus kawakamii 台湾分布種小名台湾探検した日本人植物学者川上瀧彌(1871-1915)に由来アカシデ Carpinus laxiflora 中国朝鮮半島日本分布樹高15mに達する。葉脈少なめ全体的にイヌシデに似るが若枝無毛果実は果抱かれるという。果片側にしか鋸歯持たない。和名の漢字表記赤四手が赤いことに因むとされる種小名laxifloraは「疎らな花」の意味Carpinus orientalis ヨーロッパ東部から中東にかけて分布種小名orientalisは「東方の」の意味Carpinus putoensis 中国固有種1930年中国浙江省普陀山発見された。1しか見つかっておらず、中国国家一級保護絶滅危惧種指定されている。 Carpinus rankanensis イヌシデ Carpinus tschonoskii 中国朝鮮半島日本岩手県以南)に分布樹皮平滑アカシデに似るが若枝には毛がある。果実に対して小さく果実はほぼ露出した形となる。果片側にしか鋸歯持たないイワシデ Carpinus turczaninovii 中国朝鮮半島日本西日本)に分布乾燥によく耐え岩場生えることから漢字表記岩四手若枝葉柄には毛が目立つ。他種比べる明らかに小さく2-5cm程度

※この「世界のシデ」の解説は、「シデ」の解説の一部です。
「世界のシデ」を含む「シデ」の記事については、「シデ」の概要を参照ください。

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