三内丸山遺跡とは? わかりやすく解説

三内丸山遺跡

名称: 三内丸山遺跡
ふりがな さんないまるやまいせき
種別 特別史跡
種別2:
都道府県 青森県
市区町村 青森市大字三内
管理団体
指定年月日 1997.03.05(平成9.03.05)
指定基準 史1
特別指定年月日 平成12.11.24
追加指定年月日
解説文: 三内丸山遺跡は、青森市中央部北東抜けて青森湾に注ぐ沖館川右岸台地上に営まれた35haに及ぶ縄文時代前・中期大規模遺跡である。江戸時代から知られていたが、平成4年開始され野球場建設にともなう発掘調査進められる中、平成6年遺跡重要性判明し保存決定された。それに引き続き遺跡範囲内容確認する発掘調査青森県教育委員会によって行われた。これらの調査調査面積83,238m2に及び,本遺跡東北北部から北海道南部における縄文時代前期半ばから中期末に及ぶ大規模拠点的な集落であり、竪穴住居土坑墓埋設土器貯蔵穴大型掘立柱建物盛土遺構などの各種遺構計画的に配置されていたことが明らかにされた。また、当時生活、生業交流自然環境などを示す多種多様な遺物検出された。このことから、わが国縄文文化様相雄弁に物語る遺跡として、平成9年3月史跡指定されるとともに建物復元遺構展示等による整備図られてきた。
 指定後、青森県教育委員会により、調査面積12,200m2に及ぶ内容確認調査継続して行われている。平成9年度には両側土坑墓列を配置する幅約12mの基幹道路跡が集落中央から東に約420m以上に及ぶことが確認された。また、平成10年度から12年度には集落西南環状配石墓・配石墓・土坑墓からなる墓域集落中央からこの墓域に向かう長さ170mの道路跡などが調査された。これらの調査結果集落内容社会組織解明する上で重要な手がかり得られた。また、発掘調査並行して出土種子遺伝子分析高精度年代測定花粉分析動・植物遺存分析土偶胎土分析黒曜石などの蛍光X線分析など、さまざまな自然科学的分析体系的に行われている。こうした分析からは、クリウルシ栽培されていた可能性が高いこと、集落存続期間が5500~4000年前前後の約1500年間に及ぶことや土器型式時間幅の詳細遺跡周辺自然環境・生態系縄文人資源利用交流交易実態など、従来想定はるかに超えるものが明らかにされてきた。以上のような調査分析結果は、毎年刊行される調査報告書や『史跡三内丸山遺跡年報』で公開されるとともに様々な媒体通じて学界のみならず一般の人々縄文文化対す見方考え方大きな影響与えている。
 このように三内丸山遺跡は代表的な縄文遺跡として、規模極めて大きく存続期間も非常に長いまた、豊富な内容有し様々な情報発信しており、縄文文化実態総合的に解明する上で欠かすことのできない極めて高い学術的な価値をもつ。よって特別史跡指定しようとするのである
史跡名勝記念物のほかの用語一覧
天然記念物:  龍野のカタシボ竹林
特別史跡:  キトラ古墳  一乗谷朝倉氏遺跡  三内丸山遺跡  中尊寺境内  五稜郭跡  原の辻遺跡




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