ワールド・ネイキッド・バイク・ライド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/12 08:34 UTC 版)
「公衆の面前でのヌード」の記事における「ワールド・ネイキッド・バイク・ライド」の解説
ワールド・ネイキッド・バイク・ライド(WNBRと略称されることもある)は代表的な公衆の前で裸になる行為で、世界的に有名である。また、全裸スポーツの代表的な活動としても知られる。2003年に初めて開催された当時は、10か国28都市で開催されていたが、2019年現在は、全20ヶ国、70都市で開催されている世界規模な活動である。参加条件は特にない。毎年3月には、オーストラリア・メルボルンをはじめ、ブラジル・リオデジャネイロや、南アフリカ共和国・ケープタウン、ヨハネスブルグ、プレトリア、ダーバンなどの南半球で、6月の第二週の土曜日・日曜日から8月にかけてはアメリカ合衆国・サンフランシスコ、ロサンゼルス、ボストン、シカゴ、ルイジアナ州(ニューオーリンズ)やイギリス・ロンドン(特に中心部にあるピカデリー・サーカス付近で行われることが多い。スタート地点はロンドン・ブリッジやロンドン・タワーの近くにある「タワーヒル(Tower Hill)」駅であることが多い。)、オランダ、フランス・パリ、自転車利用者に対する環境の厳しさで知られるスペイン・マドリード、交通渋滞や大気汚染の問題が深刻化しているメキシコ・メキシコ市など、北半球の各都市で大々的に行われている。カナダでは、バンクーバー以外にもトロントをはじめ、モントリオール、首都・オタワ、ビクトリア(ブリティッシュコロンビア)、ハリファックスなどで行われている。ロンドンでの開催責任者は、ジェシー・シュ―ストとバーナード・ボーズの2人である。2人は2009年当時の目的として、『歩行者やサイクリストが安心して通れる道路を整備してもらえるように市役所を説得していけたらいいな』と語っている。 イベントの主な目的は、「どんな体も素晴らしい」を意味する「Body Positivity」との運動や、地球温暖化をもたらす化石燃料や自動車への抗議(「人間は裸でも生きていけるし、移動もできる」と主張)、サイクリストの権利取得である。実際、多くの参加者は、このイベントのキャッチフレーズともなりつつある「Less GAS, More ASS(ガソリンは少なく、お尻は多く)」というメッセージを体に書いて走る。開催地でボディペインティングを施すため、ボランティアを募集する場合もある。イベントの終わりには裸のままアフターパーティも開催され、参加者全員で広い噴水をシャワー代わりに体を洗ったり、海で全裸水泳(スキニー・ディップ)をしたり、他者同士で記念写真を撮ったりするなどして楽しむ。 毎年多くの参加者が集まり、参加者は、男性の場合はペニスの露出を恥ずかしがる人も多く、下着を着用する人が多数である。女性の場合は下半身の女性器とお尻を隠す(露出を恥ずかしがる)人が約半数のため、下着(パンティー)やボトムスの水着(ビキニ、Tバッグ、Gストリングなど)、短めのホットパンツのみを着用したトップレスの人や、カラフルなボディペインティングを施した人が多く見かけられる。ごく少数ではあるが、ブラジャーも着用して、乳房を覆う人もいる。ただし、回数を重ねることにつれて、「全裸の女性」の参加者が増えている。仮面をかぶる人もいる。2012年、ロンドンで開催された際は約1000人が参加した。 2019年6月8日、ロンドンにて16回目の活動が開催されたほか、これまで活動が行われてきた世界各地で開催された。 参加中の様子をインスタグラムをはじめとしたSNSやブログ、YouTubeに投稿する人が増えている傾向にある。
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