モハ3010形・モハ3300形とは? わかりやすく解説

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モハ3010形・モハ3300形

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/02 14:30 UTC 版)

北陸鉄道サハ1000形電車」の記事における「モハ3010形・モハ3300形」の解説

モハ3011 モハ3301 2両とも1958年昭和33年)に落成しモハ3011は7月石川総線へ、モハ3301は11月金石線それぞれ投入された。モハ3011の車体長・全幅および窓配置モハ3200形同一であるが、当初よりノーシル・ノーヘッダー構造とされ、客用扉の引き込み方向モハ3200形までは車端部方向であったのに対しモハ3011では車体中央方向改められたことが異なる。その他、幕板寸法幕板から屋根にかけての曲面形状変更され正面形状が平妻に近いものとされたことも相まって全体的に角張った印象与えるものとなったまた、投入線区ホーム高さの問題から客用ステップ大型化されたことで当該部分の裾下がりが大きく取られ車体側面裾部にわずかな欠き取り設けられたことで、若干腰高印象加わっている。モハ3301はモハ3011と共通設計とされているが、軌道法適用受けていた金石線向けに新製されたため、連結運転時に編成長を30m以内とする規定沿って車体長が600mm縮小されている。そのため扉間の窓が1つ少なく、窓配置はd2D5D2dと変更された。なお、2両ともパンタ側の正面が非貫通構造とされた点はモハ3200形踏襲している。 モハ3011の主要機器日立製作所製MMC-L50電動カム軸自動加速制御器、神鋼電機製MT60主電動機で、これらはいずれモハ3050形3051を電装解除し、その主要機器転用したものであった対してモハ3301の主要機器全て新製され、日本車輌製造製のNCA電動カム軸自動加速制御器およびNE40A主電動機搭載する。このNE40A主電動機高定回転数仕様軽量電動機であったため、他形式定格速度揃え必要性から歯車比は6.07と旅客車向け吊り掛け式主電動機としては異例ローギヤード設定とされていた。台車は2両ともND4改良した日本車輌製造ND4Bを装備している。なお、モハ3011は当初からパンタグラフ搭載して竣工したが、モハ3301は当時金石線ポール集電方式採用していたことから、パンタグラフ関連設備準備工事のみ施工されていた。 その後モハ3011は1964年昭和39年)にモハ3000形クハ1101とともに金石線転属したが、予備車的存在として扱われ後年主電動機等を外しクハ代用としてラッシュ時のみ使用されていた。1970年昭和45年)には三菱電機製MB-172NR主電動機とHL-74制御器を搭載して電装され、浅野川線転属している。モハ3301は1963年昭和38年)にパンタグラフ化された後、翌1964年昭和39年)にモハ3011と入れ替わるように加南線転属1969年昭和44年)に浅野川線転属した。 なお、浅野川線転属に際しては2両ともパンタ側の正面貫通化、正面窓のHゴム固定化およびモハ3301の制御器のHL-74への換装実施している。その後前照灯シールドビーム化、客用扉の窓のHゴム化等が行われたが、側窓のアルミサッシ化はモハ3011のみ施工されモハ3301は廃車まで原形鋼製サッシのままであった

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