メルセデス・ベンツ・シタン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/15 00:53 UTC 版)
シタン(Citan)は、ドイツの自動車メーカー、メルセデス・ベンツ・グループによってメルセデス・ベンツブランドで販売される商用車ならびに乗用車である。
ルノー・カングーのバッジエンジニアリング車であり、ボディも含め、メカニズムの多くはカングーと共有する。バネオの後継であり、カングー同様、製造はフランス・モブージュにあるルノーの子会社「モーブージュ・コンストラクション・オートモーティブ」が担当する。
初代(W415型、2012年 - 2021年)
メルセデス・ベンツ・シタン(初代) 415型 |
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カステンヴァーゲン ラング108 CDI
フロント/リア |
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トューラー
フロント |
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概要 | |
製造国 | ![]() |
販売期間 | 2012年-2021年 |
ボディ | |
乗車定員 | 2名/5名 |
ボディタイプ | トールワゴン |
駆動方式 | FF |
パワートレイン | |
最高出力 | (1461ccディーゼル) 55kW(77ps)/4000rpm(108CDI) 66kW(90ps)/4000rpm(109CDI) 81kW(110ps)/4000rpm(111CDI) (1197ccガソリン) 84kW(114ps)/4500rpm(112) |
最大トルク | 200Nm/2500rpm(108CDI) 220Nm/3000rpm(109CDI) 260Nm/2750rpm(111CDI) 190[1]Nm/4000rpm(112) |
変速機 | 5MT/6MT/6AT |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,313 - 3,081mm |
全長 | 3,937 - 4,705mm |
全幅 | 1,829mm |
全高 | 1,809 - 1,839mm |
2010年4月にフランスのルノーならびに日本の日産自動車と業務提携[2]したことによるアライアンスの成果として、カングーをベースにフロントマスクをメルセデスタイプとした上で発表。同年秋ごろの発売予定をアナウンス[3]したのち、同年10月27日より欧州市場にて発売を開始。商業的に失敗したバネオ(W414型)の実質的後継車種でもあり、当車種はW415型とされている。
ドイツでは以下の5モデルが設定されている。ボディサイズはカングー同様、3937mm(Kompakt)、4321mm(Lang)、4705mm(Extralang)の3種類設定されており、モデル毎に選択できるサイズが異なっている。
- Kastenwagen(カステンヴァーゲン)
- 貨物モデル。定員は2名で、後部ドアの窓ガラスは設置されない。全長は3937mm、4321mm、4705mmの設定。Kastenwagenは配送車のことを指す。
- 廉価グレードのWORKERは必要最小限の装備に留められており、カステンヴァーゲン等で標準装備となっている先進装備や運転席周りの収納、助手席エアバッグなどの設定がない(またはオプション)。全長は4321mmのみ設定。
- Mixto(ミクストゥ)
- 乗貨混用モデル。定員は5名で、4705mmのみ設定。
- Tourer Gewerblich(トゥーラー・ガヴァブリッヒ)
- 乗用(商用)モデル。全長は4705mmのみ設定。Gewerblichは英語でbusinessという意味。
- 廉価グレードのCREWは前述のWORKER同様、必要最小限の装備に留められている。全長は4321mm、4705mmの設定。
- Tourer Privat(トゥーラー・プリヴァート)
- 乗用(民生)モデル。4321mm、4705mmの設定。
- 廉価グレードのEDITIONは通常モデルと異なりカラーバンパーやルーフレールなどが標準装備だが、車内設備はシートベルトリマインダーや花粉フィルターなどの設定がない点で異なる。
- Tourer TAXI(トゥーラー・タクシー)
エンジンは1.5Lディーゼルエンジンと1.2Lガソリンエンジンが設定され、オートマ車はガソリンエンジンのみ。
2代目(W420型、2021年 - 現在)
メルセデス・ベンツ・シタン(2代目) W420型 |
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カステンヴァーゲン
フロント/リア |
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トューラー
フロント |
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概要 | |
製造国 | ![]() |
販売期間 | 2021年- |
ボディ | |
ボディタイプ | 3/5ドア トールワゴン |
駆動方式 | FF |
パワートレイン | |
変速機 | 7DCT/6MT |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,716mm |
全長 | 4,498mm |
全幅 | 1,859mm |
全高 | 1,811 - 1,832mm |
その他 | |
別名 | Tクラス EQT |
2021年8月に発表され、翌9月より予約の受付を開始。先代(W415型)に引き続き、ルノーカングーの兄弟車として登場し、カングーや日産・タウンスターとともにMCAで生産される。
プラットフォームは一新され、CMF-CDを採用。エンジンについてはルノー製の2種の1.3Lガソリン(M282)と3種の1.5Lディーゼル(OM608)が設定される。
ボディは先代における「ロング」のみとなり、「コンパクト」「エクストラロング」に相当するモデルはない。
先代同様、商用タイプは「カステンヴァーゲン」、乗用タイプは「トゥーラー(ツアラー)」を名乗るが、後者には上級車種として新たにTクラスが設定される。また、EV仕様(EQT)も2023年2月に発売された。
脚注
- ^ キックダウン作動時は205
- ^ ルノー・日産アライアンスとダイムラーAG、幅広い分野で戦略的協力日産自動車ニュースリリース 2010年4月7日(2012年12月3日 閲覧)
- ^ メルセデス、ルノー日産と協業から生まれた新型商用車を発表WebCG 2012年4月20日(2012年12月3日 閲覧)
関連項目
- メルセデス・ベンツ・Tクラス
- メルセデス・ベンツ・バネオ
- ルノー・カングー
外部リンク
「メルセデス・ベンツ シタン」の例文・使い方・用例・文例
- それらはメルセデス・ベンツ・BクラスFセルという車である。
- ドイツはポルシェやBMV,メルセデス・ベンツなどの自動車ブランドで有名です。
- メルセデス・ベンツ日本がミッキーマウス版EVを発売へ
- メルセデス・ベンツ日本が先日,2人乗りの電気自動車(EV)「スマート」の限定版を発表した。
- メルセデス・ベンツ日本は9月12日に受注を開始した。
- メルセデス・ベンツ日本は電気自動車タイプのスマートを2012年に発表したが,今までのところ販売は400台にとどまっている。
- 親類の配列換えは、相互キャパシタンスとインダクタンスの効果を最小にするために送電線を置きます
- 周期的な電気振動が最高の振幅に達するようにキャパシタンスとインダクタンスを結合した電気回路
- スペイン東部のカタロニア地方で話されるロマンス語(スペイン語、オシタン語に関連する)
- (抵抗よりはむしろ)インダクタンスとキャパシタンスから起こる電流の流れに対する抵抗
- ツルサイカチ属の堅い木質の木のいずれか、シタン材を産出する−−縞が入って、黒色の斑点のある濃い赤または紫がかった色の価値の高い家具用材
- りっぱなスミレ色の縞が入ったシタンの木の木材
- インドシタンのまだらで縮れた木目の木
- 特定のシタン属の木からの赤みがかったか黒いジュースまたは樹脂で、薬品やなめしなどに使用される
- 紫檀の(マメ科サンダルシタン)の硬い長持ちする木
- キャパシタンスの逆数
- 1ファラドの一兆分の1に等しいキャパシタンスの単位
- 極板間に1ボルトの電気差を持ち、各極板上に1クローンの同等で反対符号の電荷を持つコンデンサーのキャパシタンス
- キリシタンの信仰を禁じること
- 隠れキリシタンが礼拝した聖母像
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