ミケル・アルテタ時代(2019年-)
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「アーセナルFC」の記事における「ミケル・アルテタ時代(2019年-)」の解説
2019年12月20日、マンチェスター・シティでジョゼップ・グアルディオラのアシスタントコーチを務めていたクラブOBのミケル・アルテタが3年半契約で監督として正式就任することが発表された。2020年3月10日、2月27日にELで対戦したオリンピアコスFCのオーナーであるエヴァンゲロス・マリナキスが世界的に流行してた2019新型コロナウイルスに感染していることを自身のSNSで公表した。翌3月11日、この試合後に複数の選手がマリナキスと濃厚接触をしていたことから感染者との接触日から14日間は自宅待機という政府の方針に従い当該選手と近くに座っていた4人のスタッフが3月12日まで自宅待機となり、延期でこの日に組まれていたマンチェスター・シティFC戦が再び延期となった。さらに翌日の3月12日、監督のミケル・アルテタが2019新型コロナウイルスに感染したことが判明し、ファーストチームの選手全員とコーチ陣を含むかなり多くのアーセナル関係者がアルテタとの最後の接触日から14日間の自宅待機となった。プレミアリーグ公式は、数時間前に今後の試合は予定通り試合を行う旨の発表をしていたが、このアルテタの感染の発表を受けて3月13日の午前に緊急のクラブ会議を行った。その後も他のプレミアリーグチームの選手やスタッフから感染者や感染の疑いがある人物が続出し、3月13日にプレミアリーグは4月4日までイングランドのプロチームの試合全てを一時中断する決定をしたことを発表した。結局、2019-20シーズンは、25年ぶりにトップ6入りを逃し欧州カップ戦出場圏外となる8位でリーグ戦を終えた。しかし、シェフィールド・ユナイテッド(対戦時のリーグ順位8位)、マンチェスター・シティ(同2位)などリーグ戦で上位に位置していた難敵を倒して勝ち上がってFA杯決勝でチェルシーをオーバメヤンの2得点で逆転し最多優勝記録を伸ばす14回目の優勝を果たした。これにより2020-21シーズンのEL出場権を獲得した。また、アルテタは、監督として初のタイトル獲得となった。 2020-21シーズン、夏の移籍市場では移籍志願した控えGKエミリアーノ・マルティネスの後釜にルナル・ルナルソンを獲得し、チェルシーを退団したウィリアンがフリーで加入、リーグ・アンからガブリエル・マガリャンイスとウィリアン・サリバという2人のCBを迎え入れ、最終日にアトレティコ・マドリードのトーマス・パルティを契約解除金満額支払いで獲得した。一方、前述のマルティネスはアストン・ヴィラへ、ルーカス・トレイラがアトレティコ、ヘンリク・ムヒタリアンがローマ、アルテタとの衝突も噂されたマテオ・ゲンドゥージがヘルタ・ベルリンへ移籍。コミュニティーシールドではリヴァプール相手にPK戦の末勝利し、16回目の優勝を果たしたがリーグ戦では不調に陥り、欧州カップ戦圏外の順位に沈んだ。冬の移籍市場ではレアル・マドリードからマーティン・ウーデゴール、ブライトンからマシュー・ライアンをレンタルで獲得した。その一方で、アルテタの構想外となっていたエジルをフェネルバフチェへ、パパスタソプーロスをオリンピアコスへ、ムスタフィをシャルケへそれぞれ放出した。しかしチーム状況は思うように好転せず、最終的に2年連続の8位に終わった。またFAカップ、リーグカップ、ELでも敗退したことで25シーズンぶりに欧州カップ戦への出場権を失うことになった。 2021-22シーズン、夏の移籍市場ではブライトンからベン・ホワイト、アンデルレヒトからアルベール・サンビ・ロコンガ、ベンフィカからヌーノ・タヴァレス、ボローニャから冨安健洋、シェフィールド・ユナイテッドからアーロン・ラムズデールを獲得。さらにレンタル期限満了となりレアル・マドリードに戻っていたウーデゴールも完全移籍で獲得するなど、大型補強を行った。一方、ウィリアンが契約解除の後コリンチャンスへ、ジョー・ウィロックがニューカッスルへ移籍し、ダヴィド・ルイスが退団した。またセバージョスがレンタル期限満了となったことでレアル・マドリードに戻った。 昇格組ブレントフォードとの対戦に敗れると、チェルシーとのロンドン・ダービーにも敗れ、更にはマンチェスター・シティに5-0で敗れ開幕3連敗、この間無得点9失点と最悪の出だしとなる。しかし、新加入GKのラムズデールやボローニャから加入したDF冨安らを起用すると調子が上向き、ノリッジ、バーンリーに勝利しトッテナム・ホットスパーとのノース・ロンドン・ダービーにも勝利。第3節終了時点では最下位であったがその後11勝2分3敗の好成績を残し、第19節の時点でCL出場権を得られる4位まで順位を上げるまでチーム状態が上向いた。しかし、4位(アーセナル)と5位(トッテナム)のCL権争い直接対決という形になったシーズン2度目のノース・ロンドン・ダービーで退場者を出し3-0で敗戦するなど終盤に失速し、最終的には5位でシーズンを終え、EL出場権を獲得することになった。また、シーズン中の2021年12月14日にはオーバメヤンが規律違反を理由に第16節サウサンプトン戦を前にし主将を剥奪され、後任にはシーズン終了までの暫定としてラカゼットがその座に就いた。
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