マラーター王国の創始とジズヤの復活とは? わかりやすく解説

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マラーター王国の創始とジズヤの復活

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/12 07:02 UTC 版)

アウラングゼーブ」の記事における「マラーター王国の創始とジズヤの復活」の解説

アウラングゼーブヒンドゥー教徒弾圧強めたことで、ヒンドゥー復興掲げマラーター指導者シヴァージー更なる対立陥ったシヴァージー帰還後両者の関係概ね平和であったが、シヴァージー弾圧見てプランダル条約事実上破棄した1670年1月以降シヴァージー帝国軍軍部混乱見て帝国領へと襲撃掛け10月スーラトを再び略奪し、その領土徐々に回復していった。 1674年6月シヴァージーヒンドゥー教の儀式乗っ取りマラーター王を宣しマラーター王国創始した。こうして、デカンにはヒンドゥー教奉じる王国建設されシヴァージーアウラングゼーブ治世通してその悩みの種であり続けた一方帝国内はアウラングゼーブ宗教弾圧により宗派間で分裂状態に陥りつつあったが、1679年4月2日アウラングゼーブジズヤ人頭税)の再賦課令に裁可下し復活したジズヤアクバル治世以来100年以上廃止されてきたが、アウラングゼーブ自身から離れつつあるムスリム結束強め、その熱狂的支持得ようとする算段があったのだ、と近藤治主張するさて、ジズヤムスリム以外の異教徒課せられる直接税であったが、富裕層中間層貧困層分けて課された。アウラングゼーブ場合ジズヤ年額富裕層13ルピー中間層6.5ルピー貧困層3.5ルピーだった。ジズヤはまた逆進的な課税方式をとったため、富裕層中間層には軽微なものであったが、貧者負担する税額極端に高くなり、それは当時都市在住未熟練の1ヶ月分の手取り相当するであったとはいえ女性子供老人心身障害者極貧者には課せられなかったため、ジズヤ徹底した調査を必要とし、課税する側にも多大な負担がかかり、その税収目的とするよりはむしろ、イスラーム正統主義掲げ君主シャリーア基づいて課すものであったジズヤ復活には宮廷内で賛否分かれ帝国盟友であるラージプート有力者らからは陳情求める形で発令見合わせるよう上奏があった。だが、アウラングゼーブウラマーらの建議を受け、その意見に従う形でジズヤ復活した妥協案として、帝国軍軍籍のある者はジズヤ免除されるという条項付加し、これによりラージプートとの同盟依然と同様に維持される考えたデリーヒンドゥー教徒民衆ジズヤ復活抗議しデリー城城壁にまで押し寄せたほどであった。だが、なかにはこれを機にイスラーム教改宗するものも少なくはなく、アウラングゼーブはそうした人々賛辞述べたアウラングゼーブジズヤ復活すると、シヴァージー抗議の手紙送って諌め、今ある帝国繁栄過去皇帝努力よるものだとわからせようとした。彼は「ジズヤ復活して貧し人々苦しめティムール名を汚した」、と厳しい批判書き連ねている。 同年7月マールワール王国メーワール王国ラージプートらが帝国に対して反乱起こした。これはジズヤ復活契機したものであったが、そのほか原因には1678年12月マールワール王国君主ジャスワント・シング死亡した際、後継者がなかったためにその領土帝国直轄領化したことがあった。アウラングゼーブはこれに対して武力を以て応じ、これらとの戦争入った第二次ムガル・ラージプート戦争)。

※この「マラーター王国の創始とジズヤの復活」の解説は、「アウラングゼーブ」の解説の一部です。
「マラーター王国の創始とジズヤの復活」を含む「アウラングゼーブ」の記事については、「アウラングゼーブ」の概要を参照ください。

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