マイルを貯める(ポイント加算)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 22:44 UTC 版)
「マイレージサービス」の記事における「マイルを貯める(ポイント加算)」の解説
搭乗手続きの際にカード提示を行うか、予約時に顧客番号を伝えることにより、顧客の搭乗を確認する。また、搭乗時にカードを提示しなかった場合でも、搭乗確認できる書類(ほとんどは搭乗券の半券の原本と航空券番号の写し)をマイレージサービス提供元に送付することで事後登録ができる。実際の搭乗が確認できると、その空路の飛行距離に応じたマイルを付与するのが基本。発券時の座席クラスや適用運賃に応じてさらに増減がある。航空会社によってルールは異なるが、エコノミークラス普通運賃を基準とすると、ビジネスクラスやファーストクラスには25 - 200%のマイル数が追加加算される。逆に団体や格安航空券による搭乗に関しては標準より少ないマイル数(例: 70%など)になったり、そもそもマイルがつかないこともある。閑散期や同路線への他社参入時に期間限定でマイルが追加されるキャンペーンも行われる。 米系の大手航空会社(アメリカン航空・デルタ航空・ユナイテッド航空)では近年、自社便利用についてはマイレージの加算を飛行距離ではなく航空券の支払い金額に応じてマイルを加算する方式に変化している。なお、提携航空会社でマイルを貯める場合(例: 日本航空を利用する際に、アメリカン航空のマイルを貯める場合)と、提携航空会社のマイルを貯める場合(例: デルタ航空を利用する際に大韓航空のマイルを貯める場合)、ツアーなど非公示運賃の場合は従来通り飛行距離に応じてマイルを付与できる。 バニラエアのように一部の格安航空会社でも支払金額に応じたポイントサービスを実施している会社も存在する。同社については、あくまでも航空券の支払いにのみ利用できるポイントであり、家電量販店やスーパー、コンビニエンスストアで導入されているポイントサービスと性質的には同一である。 さらに、航空会社の責任により、搭乗予定の航空機のシート配置の変更や装備故障などにより、本来得られるサービスが得られなくなった場合(例えばダウングレードや代替機への変更、座席オーディオシステムの故障など)や、オーバーブッキングにより本来搭乗する予定の便に搭乗できなかった場合(オーバーブッキング発生に伴い、自主的に航空会社へ申告し他の便へ変更した場合も含む)も、現金・クーポンによる払い戻しでなくマイルの加算による補償が行われることもある。 また一暦年に搭乗距離や回数が多かった顧客に対しては、翌年度にかけて「上級会員」として様々な優遇が行われる。(例:ボーナスマイルの追加加算、空席待ち/チェックイン/保安検査場/搭乗/手荷物引渡の優先扱い、手荷物重量の優遇、席のアップグレード、空港ラウンジの利用など) なお、搭乗した航空会社と異なる航空会社へのマイル加算(A社の便に搭乗し、そのマイルをB社のマイルへ加算すること)が可能なこともある。可否やマイル換算率は航空会社・搭乗クラス・区間・正規運賃かどうかなどによって異なり、事前に航空会社に問い合わせるのが確実である。手続きはチェックイン時に申し出る(B社のカードを提示するなど)程度であるが、加算には通常数ヶ月かかる。
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