ポートレイト・イン・ジャズ (書籍)
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『ポートレイト・イン・ジャズ』は、村上春樹文、和田誠画のエッセイ集および画集。
注釈
- ^ ミュージシャンの人選は和田誠。村上春樹はのちに「あの本はまず和田誠さんが絵を描かれて、それに僕が文章をつけました。まず絵があったわけです。ということは、人選をしたのは和田さんなのです。僕ではありません」と述べている[2]。
- ^ 音楽評論集『意味がなければスイングはない』(文藝春秋、2005年11月)において、村上はスタン・ゲッツにまるまる一章を割いている。
- ^ 「アル・ヘイグ、ジミー・レイニー、テディー・コティック、タイニー・カーンのリズム・セクションは息を呑むほど完璧である」と村上は本書で述べているが、このスタン・ゲッツのバンドは長編小説『1973年のピンボール』の中で2回言及されている。
「カセット・テープで古いスタン・ゲッツを聴きながら昼まで働いた。スタン・ゲッツ、アル・ヘイグ、ジミー・レイニー、テディ・コティック、タイニー・カーン、最高のバンドだ。『ジャンピング・ウィズ・シンフォニー・シッド』のゲッツのソロをテープにあわせて全部口笛で吹いてしまうと気分はずっと良くなった」[5]
「僕は腰を下ろしたまま『ジャンピング・ウィズ・シンフォニイ・シッド』のはじめの四小節を口笛で吹いてみた。スタン・ゲッツとヘッド・シェイキング・アンド・フット・タッピング・リズム・セクション……。遮るものひとつないガランとした冷凍倉庫に、口笛は素晴しく綺麗に鳴り響いた」[6] - ^ 村上はビリー・ホリデイをテーマにしたエッセイをほかにも多く書いている。『村上朝日堂はいほー!』(文化出版局)に収められた「LEFT ALONE (ビリー・ホリデイに捧げる)」、『村上春樹 雑文集』(新潮社)に収められた「ビリー・ホリデイの話」、『村上ソングズ』(中央公論新社)に収められた「自活する子供を神は祝福する」("God Bless the Child" の訳詞とエッセイ)など。また、「言い出しかねて」というエッセイ(『アルネ』3号、2003年3月)では、ビリー・ホリデイがカウント・ベイシー楽団とともに吹き込んだ "I Can't Get Started" についてその魅力を詳細に語っている。
- ^ 「『国境の南(South of the Border)』も彼の歌で聴いた覚えがあって、その記憶をもとに『国境の南、太陽の西』という小説を書いたのだけれど、あとになってナット・キング・コールは『国境の南』を歌っていない(少なくともレコード録音はしていない)という指摘を受けた。」と村上は書いている。
なお、『羊をめぐる冒険』にもナット・キング・コールが歌う「国境の南」は登場する。「僕は真空管のアンプのパワー・スイッチを入れ、でたらめにレコードを選んで針を置いてみた。ナット・キング・コールが『国境の南』を唄っていた」[7] - ^ アンソロジー『セロニアス・モンクのいた風景』(新潮社、2014年9月)に再録される際、大幅に加筆された。
出典
- ^ 本書、単行本、5頁。
- ^ “書かれなかったコルトレーン” (2015年1月31日). 2015年2月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月14日閲覧。
- ^ 和田誠 村上春樹『ポートレイト・イン・ジャズ』|新潮社
- ^ 和田誠 村上春樹『ポートレイト・イン・ジャズ』|新潮社 新潮文庫
- ^ 『1973年のピンボール』講談社文庫、旧版、73-74頁。
- ^ 『1973年のピンボール』前掲書、151頁。
- ^ 『羊をめぐる冒険』下巻、講談社文庫、旧版、135頁。
- 1 ポートレイト・イン・ジャズ (書籍)とは
- 2 ポートレイト・イン・ジャズ (書籍)の概要
- 3 関連項目
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