ボスニア危機とは? わかりやすく解説

ボスニア危機

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 09:20 UTC 版)

東方問題」の記事における「ボスニア危機」の解説

詳細は「ボスニア・ヘルツェゴビナ併合」を参照 1908年、「統一と進歩委員会」が中心となって専制的なオスマン皇帝アブデュルハミト2世対す青年トルコ人革命おこった1909年にはアブデュルハミト2世廃位されメフメト5世即位したが、彼は憲法に忠実である反面、前帝と比べる政治無頓着な君主であったさまざまな改革おこなわれたが、帝国内では社会不安混乱続いた青年トルコ人革命後の憲法改正で、地方の州に大幅な自治認められることになったオーストリア・ハンガリーは、ベルリン会議以来ボスニア・ヘルツェゴビナ管理下においていたが、自治認められれば二重帝国支配批判的なセルビア人ボスニア州議会掌握し自国権限脅かされる危惧した。そこでオーストリアは、ボスニア・ヘルツェゴビナ保護同地域に経済的な安定もたらすとの主張基づいて同地域を併合した併合は「ボスニア危機(併合危機)」と呼ばれる外交紛争招いたが、最終的にオーストリア・ハンガリーオスマン側に補償金支払うことを約束しボスニア・ヘルツェゴビナオーストリア併合された。このとき、オーストリアロシアに対してロシア軍艦のダーダネルス海峡通航認められるのを支持する約束しロシア支持取り付けた。そこでロシアオスマン帝国ダーダネルス海峡通航請求したが、イギリスフランス反対にあって頓挫したため、結局オーストリア約束ロシア何の益ももたらさなかった。 併合オスマン帝国認められた後も、セルビアオーストリア・ハンガリー頑強に反対した。セルビアロシア支援求めたが、ロシア日露戦争敗北重ねて疲弊していたので、これに応ずることができなかった。ドイツはこの情勢見てオーストリア・ハンガリー支持しイギリスフランスは無関心であった孤立したセルビアは、やむをえずボスニア・ヘルツェゴビナの併合反対取り下げた

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ボスニア危機

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 14:23 UTC 版)

共同統治国ボスニア・ヘルツェゴヴィナ」の記事における「ボスニア危機」の解説

ボスニア・ヘルツェゴビナ併合後の情勢は、交渉した外相思惑通りには進まなかった。セルビア王国反発予期した通りであった一方でイギリスフランスロシア艦隊の両海峡通過認めなかったためである。これによってオーストリア=ハンガリー帝国外交的屈辱味わい、対セルビア王国宣戦準備始める。ボスニア危機と呼ばれる一連の緊張状態は、こうして始まったその後見返り得られなかったロシア帝国セルビア王国同情的な感情高まってロシア帝国併合反対派回り、それでもオーストリア=ハンガリー帝国軍備進めたため緊張深刻化したが、セルビア王国侵攻による不利益大きいと考えられ結果、翌1909年2月、すでに軍の動員始まっていた中でエーレンタールは宣戦取りやめを決定した。 さらに3月にはドイツ帝国ロシア帝国対し最後通牒という形で圧力をかけ、ロシア帝国セルビア王国を見放させた。 これによって3月30日遂にセルビア王国折れてボスニア危機は終結した

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