ホテルの宿泊客
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/16 07:41 UTC 版)
「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」の記事における「ホテルの宿泊客」の解説
イヴリン・グリーンスレイド 演 - ジュディ・デンチ、日本語吹替 - 一柳みる 40年間連れ添った夫を亡くしたばかりの未亡人の老女。夫の残した多額の借金を返済するために家を売り、息子からの一緒に暮らそうとの提案を断わってインドにやって来る。コールセンターのオペレーターたちにイギリス文化を教える仕事を得る。グレアムのかつての同性の恋人マノージとその妻の隠し事のない関係を目の当たりにし、夫のことを何も知らなかった自分とその夫婦関係を嘆く中で、誠実で陽気なダグラスに惹かれて行く。インドでの体験をブログに綴り、その内容がモノローグで語られる形で物語が進行する。 ダグラス・エインズリー 演 - ビル・ナイ、日本語吹替 - 伊藤和晃 初老の男。老後を夫婦で暮らすための家をイギリス国内で買うつもりが、退職金を出資した娘の事業が失敗し、予算の都合で仕方なく妻ジーンとインドにやって来る。楽天的な性格でインドでの生活をそれなりに満喫する。何かと悲観的で文句ばかり言っている妻への気持ちは既に冷めており、心優しいイヴリンに惹かれる。 ジーン・エインズリー 演 - ペネロープ・ウィルトン、日本語吹替 - 寺内よりえ ダグラスの妻。いつも文句ばかり言っている悲観的な性格で、インドにやって来ても全てが気に入らないとして、ホテルに閉じこもっている。知的で紳士的なグレアムに惹かれ、積極的にアプローチするが、彼から直接ゲイであることを告白されたことで、イギリスに帰りたいとの想いを一段と強くする。娘の事業が何とか持ち直したことを知ると、すぐにイギリスへの帰国を決める。しかし、夫ダグラスから既に夫婦関係が破綻していることをはっきりと告げられたことで目が覚め、イヴリンに惹かれている夫を残して1人で帰国する。 ミュリエル・ドネリー 演 - マギー・スミス、日本語吹替- 久保田民絵 人種差別主義者の老女。イギリスでは半年も待たされる人工股関節置換手術をすぐに受けるために、大嫌いなインドに仕方なくやって来る。メイドとして長年仕え、人生のほとんどを捧げて来たお屋敷からお払い箱にされ、家族もおらず、孤独。ホテルの下働きの娘の純粋さに心を動かされて頑な生き方を改める。数字に強く、経営難のホテルの再建を支援することになる。 グレアム・ダッシュウッド 演 - トム・ウィルキンソン、日本語吹替 - 羽佐間道夫 高等法院の判事。エリートでありながら、全く嫌味がない気さくで優しい紳士。ある日突然に仕事を辞め、大学進学前の18年間を過ごしたインドに行くことを決める。かつて深く愛し合いながらも別れさせられた同性の恋人マノージと再会することが目的だったが、その行方はなかなか分からない。何とか現在の住まいを見つけて会いに行くと、マノージは結婚して穏やかに幸せに暮らしていた。実は、彼もまたグレアムを今でも愛し続けており、そのことを妻に打ち明けた上で夫婦として暮らしていたのである。2人で朝まで語り明かし、グレアムは満ち足りた気持ちでホテルに戻るが、持病の心臓疾患で急死する。マノージの希望でインド式の葬儀が行なわれ、イヴリンたちも参列する。 マッジ・ハードキャッスル 演 - セリア・イムリー(英語版)、日本語吹替 - 小宮和枝 結婚・離婚を繰り返している恋多き女性。娘から当たり前のように孫の世話を任されることに嫌気がさし、金持ちの夫を探すためにインドにやって来る。同様の目的でインドにやって来たノーマンと友人として親しくなるが、ノーマンは別の女性と結ばれる。その後も「金持ちの夫」を探し続ける。 ノーマン・カズンズ 演 - ロナルド・ピックアップ、日本語吹替 - 小川真司 女たらしの老人。「最後のロマンス」を求めてインドにやって来る。バーで出会ったジャイプール在住のイギリス人女性キャロルと惹かれ合い、共に暮らすことを決める。
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