プトレマイオス8世の追放後とは? わかりやすく解説

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プトレマイオス8世の追放後

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 03:00 UTC 版)

アレクサンドリア図書館」の記事における「プトレマイオス8世の追放後」の解説

プトレマイオス8世によるアレクサンドリアからの学者たちの追放ヘレニズム時代学問歴史転換点となったアレクサンドリア図書館研究していた学者たちと彼らの学生研究著作活動続けたが、彼らの多くはもはやその研究においてアレクサンドリア図書館と関係を持っていなかった。アレクサンドリア学者たちのディアスポラ起きると、学者たちは東地中海全域分散し、後には西地中海へも同様に移動したアリスタルコス学生ディオニュシオス・トラクス(前170年生-前90年頃死)はギリシャロドス島学校設立した。ディオニュソス・タラクスは明確かつ効果的に話すための初のギリシア語文法書書いた。この本は12世紀に至るまでギリシア語を学ぶ学生たちの主たる文法教科書として使用され続けたローマ人はこれを文法的に正し執筆基準として用い、その基本的な書式今日においても多く言語文法指南書基礎として残っている。アリスタルコス別の弟子アテナイのアポロドロス(前180年生-前110年頃死)はアレクサンドリア有力なライバルであるペルガモン行き、そこで教育と研究行った歴史家バルカのメネクレスは、このアレクサンドリアからのディアスポラについて、アレクサンドリア全てのギリシア人と、同じく全てのバルバロイ蛮族)の教師となった、という皮肉を言ったその間アレクサンドリアでは前2世紀半ば以降から、プトレマイオス朝エジプト支配それまでよりも不安定化した。増大する社会不安と共にその他の重要な政治的・経済的問題直面し後期プトレマイオス朝の王たちは、前任者たちが持っていた水準アレクサンドリア図書館ムセイオン対す関心を注ぐことはなかった。図書館自体図書館長の地位は共に低下した後期プトレマイオス朝幾人もの王が、忠実な支持者対す単なる褒章として図書館長の地位使用したプトレマイオス8世自身近衛兵であったキュダス(Cydas)という名の人物図書館長として任命しプトレマイオス9世在位:前88年-前81年)はこの地位自身政治的支持者たちに与えたと言われている。最終的にアレクサンドリア図書館長の地位はかつての名声喪失し同時代著作家でさえも個々図書館長の任期興味を持たなくなったギリシア学問前1世紀頃に大々的変化したこの頃までに、主だった古典詩のテキスト標準化されており、古代ギリシア主要な著作全ての文章について広範な注解が既に制作される至っていた。このため学者達がこれらのテキスト独自の研究を行う余地はほとんど無くなっていた。多く学者たちが、彼ら自身独創性発揮することなくアレクサンドリア学者たちがそれまで作成していた注釈総括手直しはじめた。他の学者たちはここから分岐しカリマコスロドスのアポロニオスのようなアレクサンドリア学者たちを含む古典期以降詩作についての注解書き始めたこの間前1世紀アレクサンドリア学問はディオニュソス・タラクスの学生アミソスのテュランニオン(英語版)(前100年生-前25年頃死)によっておそらくローマ導入された。

※この「プトレマイオス8世の追放後」の解説は、「アレクサンドリア図書館」の解説の一部です。
「プトレマイオス8世の追放後」を含む「アレクサンドリア図書館」の記事については、「アレクサンドリア図書館」の概要を参照ください。

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