バローズ作品のカメオ出演
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/03 06:37 UTC 版)
「地底世界のターザン」の記事における「バローズ作品のカメオ出演」の解説
「エドガー・ライス・バローズ#クロスオーバー」も参照 ジェイスン・グリドリー自身やグリドリー波によって複数の作品が結びついている例がある他、「ある作品の主人公が、別の作品に登場する」という事例もある。しかし、設定的に重要なのは、本作の他は「月シリーズ」第1部のみで、それも冒頭のみであり、第2部の本文以降は接点が無くなる。 以下、タイトルの後の数字は「E・R・バロウズ作品総目録(H・H・ヘインズの資料による)」の作品番号である。複数が振ってあるものは、2部作(3部作)であり、それぞれに番号が与えられているため。 The Outlaw of Torn(8) 未訳。執筆順では、バローズの2作目(もしくは1作目)に当たる。 13世紀のイギリスを舞台にしており、この時代のグレイストーク卿(ターザンの先祖)が登場する。 石器時代から来た男(9、14) ターザンが登場する。ただし半裸の「猿人ターザン」としては登場せず、衣服を着たグレイストーク卿として登場し、悪漢の一味に関しても単独行動を取る事無く、仲間と共に当たる。「猿人」としては引退状態である。 第2巻『ターザンの復讐』(創元版は『ターザンの帰還』)と第3巻『ターザンの凱歌』の間に位置する。結局「夢オチ」が採用されており、上記の状態は半ば「なかったこと」にされた。ただし、ターザンの息子ジャックの誕生は、そのまま続編に生かされている。 ルータ王国の危機(10、16) 第1部と第2部の間に『石器時代から来た男』が書かれた(作品番号は発表順であり、執筆順とは異なる)。本作の主人公バーニー・カスターと、その友人バッツオウ中尉が『石器時代から来た男』(こちらではバッツオー)に登場する。また、バーニーの妹ヴィクトリアが、『石器時代から来た男』のヒロインとなっている。 本作第2部冒頭では、ヴィクトリアとバッツオウの間に、ほのかな愛情が通っているものの、出番はそれだけである。 月シリーズ(55、58、59) 第1部『月の地底王国』(創元版は『月のプリンセス』)において、バルスーム(火星)と地球の交信が描かれている。火星からの技術供与で第8光線の原理が解明され、地球から宇宙船が飛び立つものの、事故で月に不時着する。ジョン・カーターについても触れられており、当該作では教科書に載るレベルの知名度を誇っているが、主体は月の内部での冒険である。 第2部では、冒頭で火星との交流が失われた旨、簡潔に記されている。第3部では、アメリカから文明は失われており、インディアンレベルの生活を白人が送っている。 ただし、バローズの作品としては、例外的に未来を舞台にした作品である(2025年~2432年頃まで。雑誌掲載は1923年~1925年)。他に、未来を舞台にしたバローズ作品は、『失われた大陸』、"The Scientists Revolt"(未訳)がある程度であり、かなり例外的である。
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