ニューファンドランドにおけるカトリック教徒解放とは? わかりやすく解説

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ニューファンドランドにおけるカトリック教徒解放

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/16 04:16 UTC 版)

カトリック解放」の記事における「ニューファンドランドにおけるカトリック教徒解放」の解説

ニューファンドランドでのカトリック教徒解放アイルランドよりも進展遅く、この問題立法府多方面にわたる争い重大な影響与えたニューファンドランドには、おおよそ最初の入植のときからかなりのカトリック教徒住んでいたが、この理由大部分がジョージ・カルバートによるものである。彼は最初ボルティモア男爵で、ニューファンドランドアバロン半島位置するアバロン州の創立所有者である。1625年カトリック教改宗してから、カルバートアバロン移住し当時迫害受けていた信仰共にする者たちの避難所をその植民地作ろうとした。しかしながら最終的にニューファンドランドも、メリーランド州にあるカルバートの他の植民地のように彼らでは制御ができなくなってしまった。そうしてそこに住んでいたカトリック教徒たちも、イギリス統治下におかれた他の場所本質的に変わらない宗教的制約を受けることになった1770年から1800年において、ニューファンドランド知事カトリック教徒かけられている制約緩めようとし、フランスアイルランド宗教施設設立することを許可した1786年ウィリアム・ヘンリー王子(後の国王ウィリアム4世)はセントジョンズ訪れ、「ここには一人プロテスタントに対して10人のカトリック教徒がいる」と記したまた、王子はこの相当な多数派に対して早期法令緩和に逆らう方向働きかけた。 1829年5月カトリック教徒解放知らせニューファンドランドに届くと、5月21日記念日とする宣言なされたセントジョンズではパレード大規模な感謝祭礼拝堂開かれアイルランド慈善協会カトリック職工協会参加した。港の大型船は旗を掲げ礼砲打ち上げた多く人々は、もうカトリック教徒公職に就くことを邪魔されることはなく、そしてプロテスタントたちと同等にすごすことができると信じていた。しかし1829年12月17日司法長官最高裁判官は、カトリック教徒救済法はニューファンドランド適用されない判決下した。その理由は、植民地であり、グレートブリテンおよびアイルランド連合王国一部ではないニューファンドランドで、それまで適用されたこともなかった救済法によって、全ての法律破棄されしまうため、ということであった知事たちの権限国王大権によって認められイギリス議会法律制定法によるものではなかった。そのためニューファンドランドでは、残っていたカトリック教徒対す現地差別規制そのままにしておく他なかったのである1829年12月28日セントジョンズにあるカトリック礼拝堂カトリック教徒解放向けた会議ごった返したニューファンドランドにおけるカトリック教徒の、ブリテン臣民としての全権利を求め請願は、オコンネルからイギリス議会へ送られた。イギリス政府カトリック教徒解放認めなかったことで、ニューファンドランド改革者たちによる、植民地立法府対すせっつくような要求繰り返されることとなった。これは以前のどんな事件規制よりも多く続いたロンドンでは急を要した対応は全くとられなかったが、ニューファンドランド問題は、その時にはもうイギリス植民省の目前迫っていた。1832年5月になって初めて、イギリスの植民地長官は、新たな権限コクラン知事付与されニューファンドランドカトリック教徒対すあらゆる不利益取り除くことを正式に発表した

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