トリンコマリーとは? わかりやすく解説

トリンコマリー【Trincomalee】


トリンコマリー【トリンコマリー】(草花類)

※登録写真はありません 登録番号 第10614号
登録年月日 2002年 9月 4日
農林水産植物の種類 クロッサンドラ インフンディブリフォルミス
登録品種の名称及びその読み トリンコマリー
 よみ:トリンコマリー
品種登録の有効期限 20 年
育成者権の消滅  
品種登録者の名称 有限会社綾園
品種登録者の住所 宮崎県東諸県郡綾町大字南俣3179番地1
登録品種の育成をした者の氏名 草野修一
登録品種の植物体の特性の概要
この品種は、「トロピックフレーム」の変異個体であり、草丈が低で、花は鮮橙色鉢物向きの品種である。草姿は立ち型、草丈は低である。太さはやや細、色は緑である。葉の形長楕円形波打ちは無または弱、長さはやや短、幅はやや狭、表面の色は濃緑光沢は強である。花房径、花数及び花茎太さは中、長さはかなり短、色は緑である。花冠上部の形は凸形中央裂片の形は楕円形波打ち長さ及び幅は中、花冠表面の色は鮮JHS カラーチャート1605)、裏面の色は明(同1604)、花筒部内面の色は明黄(同2204)、外面の色は明黄橙(同1905)である。ほう葉の形長卵形、色は緑、縁の状態は毛縁である。開花期はやや早である。「トロピックフレーム」と比較して花冠表面の色が鮮であること等で区別性認められる
登録品種の育成経過概要
この品種は、平成9年出願者の温室宮崎県東諸県郡綾町)において、栽培中の「トロピックフレーム」の中に変異個体発見し以後固定図りながら特性の調査継続し11年にその特性が安定していることを確認して育成完了したのである



トリンコマリー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/07 06:19 UTC 版)

トリンコマリー
திருகோணமலை
තිරිකුණාමළය
Trincomalee
位置

トリンコマリーの位置と県の行政区域
位置
トリンコマリー
トリンコマリー (スリランカ)
座標 : 北緯8度34分 東経81度14分 / 北緯8.567度 東経81.233度 / 8.567; 81.233
行政
スリランカ
  東部州
  トリンコマリー県
 市 トリンコマリー
地理
面積  
  市域 7.5 km2 (2.9 mi2)
人口
人口 (2012年[1]現在)
  市域 99,135人
    人口密度   13,218人/km2

トリンコマリータミル語: திருகோணமலைシンハラ語: තිරිකුණාමළය英語: Trincomalee)は、スリランカ北東部の港湾都市東部州の州都でかつトリンコマリー県の県都であり、スリランカにおけるタミル語文化の中心地の1つである。タミル語では「ティルコーナマライ」と発音し、「聖なる神の山」という意味を持つ[2]

歴史

天然の良港であることから、古くから軍事的な戦略拠点として歴代の王がこの地を占領しようとした。

1624年ごろ、ポルトガル人がこの地に要塞を作った。その際、港の東に突き出た岬の上に立つシヴァ派の寺院、コーネースワラム寺院を破壊してその資材を利用した[2]

この要塞はその後オランダに占領され、オランダ植民地となった。1672年ごろにはフランス・キャンディ王国連合軍がこの地を攻撃、しかしオランダ軍の反撃によって占領は失敗した。1782年に一度イギリス軍が占領するが、フランスとの抗争により一時撤退(トリンコマリー占領 (1782年))、1795年に再度イギリスに占領され、その後はイギリスの植民地となった。(トリンコマリー占領 (1795年)

イギリスの植民地であったため、第二次世界大戦中にはイギリス海軍東洋艦隊の基地として使用された。そのため日本軍の攻撃目標となり、1942年のセイロン沖海戦では空襲が行われ、民間人にも死傷者が発生した[2]

地理

トリンコマリーはスリランカ東海岸北部のトリンコマリー県の南北中央付近、スリランカ中央高地のキャンディからおよそ180km北東、北部のジャフナから180km南東に位置する。トリンコマリーは半島部に所在し、湾を内湾と外湾に分ける。

トリンコマリー湾は陸に囲まれており、インド洋の他の湾と比べてその大きさと安全さで有名である。海岸ではサーフィンスクーバダイビング釣りホエールウォッチングなどが楽しめる。トリンコマリーにはスリランカで最大のオランダ要塞英語版が存在する。また、スリランカ海軍基地および空軍基地が存在しており、内戦中はLTTE攻撃のための重要拠点として使用された[2]

港湾

トリンコマリー港

トリンコマリー港の戦略的な重要性は、近世の歴史において明らかである。ポルトガルオランダフランス、そしてイギリスといったヨーロッパ列強各国がこの港の支配権を巡って争い、近海ではたびたび戦いが繰り広げられた。イギリスP&O社客船のアジア航路では重要な寄港地であった。第二次世界大戦中は、セイロン沖海戦の一環として日本海軍の艦載機によるトリンコマリー空襲も行われている[2]

トリンコマリー港は世界でも5番目に大きい天然港であり、その湾口は二つの岬により守られている。トリンコマリーは開発が進んでいない人口もまばらな地域に位置しており、それが過去開発の妨げとなってきた。しかし、2013年現在では商用港としての開発計画が進められている。

泊地面積は1,630ヘクタール、陸地面積は5,261ヘクタールであり、係留施設は3バース存在する[3]

自然

ウプヴェリ地区のビーチ

トリンコマリーにはスリランカの中でも特に美しいビーチが存在しており、かつ未だ開発が進んでいないため他の地域と比べきれいな状態が保たれている。砂浜は遠浅で、100 m先まで歩いていくことが出来るほどである。また近海ではホエールウォッチングも行われている。

トリンコマリー郊外の北約15 kmの海岸沖合には、国立海洋公園であるピジョン島国立公園が存在しており、豊かなサンゴ礁が残されている[4]

気候

トリンコマリーはケッペンの気候区分熱帯夏季少雨気候(熱帯冬雨気候)に属し、2月から9月頃にかけてが乾季となる。年間の平均降水量は約1,570 mmである。12月から1月にかけての平均気温は約26℃でこの時期が年間で最も涼しい季節となり、逆に4月から9月は約30℃と最も暑い季節となる。これまでに記録された過去最低気温は18.2℃、最高気温は39.8℃である。[5]

トリンコマリーの気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 30.6
(87.1)
34.0
(93.2)
35.6
(96.1)
38.6
(101.5)
38.8
(101.8)
38.3
(100.9)
38.9
(102)
39.4
(102.9)
39.5
(103.1)
37.4
(99.3)
33.3
(91.9)
31.6
(88.9)
39.5
(103.1)
平均最高気温 °C°F 27.9
(82.2)
29.2
(84.6)
30.9
(87.6)
33.0
(91.4)
34.5
(94.1)
34.7
(94.5)
34.4
(93.9)
34.2
(93.6)
33.9
(93)
31.8
(89.2)
29.3
(84.7)
28.1
(82.6)
31.83
(89.28)
日平均気温 °C°F 26.1
(79)
26.9
(80.4)
28.0
(82.4)
29.4
(84.9)
30.5
(86.9)
30.6
(87.1)
30.1
(86.2)
29.9
(85.8)
29.6
(85.3)
28.2
(82.8)
26.7
(80.1)
26.1
(79)
28.51
(83.33)
平均最低気温 °C°F 24.3
(75.7)
24.5
(76.1)
25.1
(77.2)
25.8
(78.4)
26.4
(79.5)
26.4
(79.5)
25.8
(78.4)
25.5
(77.9)
25.2
(77.4)
24.6
(76.3)
24.2
(75.6)
24.2
(75.6)
25.17
(77.3)
最低気温記録 °C°F 19.9
(67.8)
20.2
(68.4)
20.9
(69.6)
21.1
(70)
21.7
(71.1)
22.7
(72.9)
21.2
(70.2)
21.5
(70.7)
21.2
(70.2)
22.0
(71.6)
20.8
(69.4)
20.1
(68.2)
19.9
(67.8)
降水量 mm (inch) 132
(5.2)
100
(3.94)
54
(2.13)
50
(1.97)
52
(2.05)
26
(1.02)
70
(2.76)
89
(3.5)
104
(4.09)
217
(8.54)
334
(13.15)
341
(13.43)
1,569
(61.78)
出典:NOAA (1961-1990)[6]

交通と通信

道路と鉄道

トリンコマリーは内陸部から北東に向かうA6ハイウェイ、A12ハイウェイの東の終着点である。また東海岸を走るA15ハイウェイの北端でもある。

トリンコマリーにはまた鉄道路線も存在している。トリンコマリー駅はコロンボ首都圏から北東に向かう路線の終着駅である。[7] 同駅は都市の北岸のビーチの近くに立地している。

空港

市内から南西約7kmの地点に軍民共用の国内線空港であるトリンコマリー空港が存在する。同空港からはコロンボ首都圏への旅客・貨物便が運行されている。

放送

トリンコマリーにはドイツの放送局ドイチェ・ヴェレの短波・中波の中継局が存在していた。この中継局が運用を開始したのは1984年であり、2011年7月に閉局した。

脚注

  1. ^ Sri Lanka - largest cities (per geographical entity)”. World Gazetteer. 2013年1月16日閲覧。
  2. ^ a b c d e 杉本良男、高桑史子、鈴木晋介, ed (2013年3月25日). スリランカを知るための58章. 明石書店. ISBN 978-4750337906 
  3. ^ Sri Lanka Ports Authority - Terminal Info”. www.slpa.lk. 2019年7月27日閲覧。
  4. ^ 地球の歩き方 D30 スリランカ 2011~2012年版. ダイヤモンド社. (2011). pp. 310-314. ISBN 978-4-478-04145-1 
  5. ^ Extreme Temperatures Around the World”. 1 February 2013閲覧。
  6. ^ Climate Normals for Trincomalee”. アメリカ海洋大気庁. 1 February 2013閲覧。
  7. ^ "Sri Lanka Railways Timetable" Archived 2012年1月4日, at the Wayback Machine.

関連項目

外部リンク




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「トリンコマリー」の関連用語

トリンコマリーのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



トリンコマリーのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
農林水産省農林水産省
Copyright The Ministry of Agriculture. Forestry and Fisheries of Japan
品種登録ホームページ
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのトリンコマリー (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS