ハンバントタとは? わかりやすく解説

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ハンバントタ【Hambantota】


ハンバントタ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/20 08:25 UTC 版)

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ハンバントタ
හම්බන්තොට
அம்பாந்தோட்டை
Hambantota

Administrative Complex

位置
ハンバントタ
ハンバントタ (スリランカ)
座標 : 北緯06度07分28秒 東経81度07分21秒 / 北緯6.12444度 東経81.12250度 / 6.12444; 81.12250
行政
スリランカ
  南部州
  ハンバントタ県
 市 ハンバントタ
人口
人口 (2012年現在)
  市域 12,071人
  備考 [1]

ハンバントタシンハラ語: හම්බන්තොටタミル語: அம்பாந்தோட்டை英語: Hambantota)は、スリランカ南部州ハンバントタ県の都市である。ハンバントタ県の県都であり、スリランカの南海岸沿いに位置している。ハンバントッタともいう。

ハンバントタは塩田と熱帯の乾燥した気候で知られており、住民はマレー人が多数派を占める。ハンバントタは第6代大統領マヒンダ・ラージャパクサの元選挙区であり、同政権下では重点的なインフラ整備が進められた。

気候

ハンバントタはケッペンの気候区分ではサバナ気候に属す。ハンバントタには明確な乾季は存在しないが、1月から3月にかけてと6月から8月にかけては著しく降水量が減少する。逆に降水量が最も多いのは10月と11月である。年間の平均降水量は約1,050 mmである。平均気温は年間を通して僅かに変化するのみで、最も低い1月でも26.3°C、最も高い4月5月では28.1°Cである。

ハンバントタの気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 32.4
(90.3)
33.2
(91.8)
33.4
(92.1)
34.2
(93.6)
34.8
(94.6)
36.1
(97)
35.5
(95.9)
35.5
(95.9)
34.7
(94.5)
34.6
(94.3)
32.4
(90.3)
32.7
(90.9)
36.1
(97)
平均最高気温 °C°F 29.8
(85.6)
30.2
(86.4)
30.9
(87.6)
31.2
(88.2)
30.7
(87.3)
30.3
(86.5)
30.6
(87.1)
30.1
(86.2)
29.9
(85.8)
30.1
(86.2)
29.9
(85.8)
29.6
(85.3)
30.28
(86.5)
日平均気温 °C°F 26.3
(79.3)
26.6
(79.9)
27.4
(81.3)
28.1
(82.6)
28.1
(82.6)
27.7
(81.9)
27.6
(81.7)
27.4
(81.3)
27.2
(81)
27.1
(80.8)
26.8
(80.2)
26.5
(79.7)
27.23
(81.03)
平均最低気温 °C°F 22.8
(73)
23.0
(73.4)
23.9
(75)
25.0
(77)
25.5
(77.9)
25.1
(77.2)
24.7
(76.5)
24.6
(76.3)
24.5
(76.1)
24.2
(75.6)
23.6
(74.5)
23.3
(73.9)
24.18
(75.53)
最低気温記録 °C°F 19.1
(66.4)
19.2
(66.6)
20.5
(68.9)
21.6
(70.9)
21.7
(71.1)
22.1
(71.8)
22.0
(71.6)
21.8
(71.2)
21.6
(70.9)
21.9
(71.4)
20.6
(69.1)
19.1
(66.4)
19.1
(66.4)
降水量 mm (inch) 58
(2.28)
47
(1.85)
66
(2.6)
95
(3.74)
89
(3.5)
59
(2.32)
48
(1.89)
55
(2.17)
71
(2.8)
151
(5.94)
188
(7.4)
118
(4.65)
1,045
(41.14)
出典:NOAA (1961-1990)[2]

交通

港湾

ポートタワー

ハンバントタ港はスリランカ有数の大規模である。2008年より第1期工事が始まり、2010年に開港したこの港はインド洋シーレーン上に位置しており、物資の積み替え港として、また船舶燃料補給地としての需要が期待されている[3]。第3期工事までが予定されており、全てが完成すれば33隻の船が入港できる南アジア最大の港となる。

第1期工事の建設費は3億6千万ドル。建設は中国中国港湾工程英語版Sinohydro英語版が請け負っており、総工費の85%は中国政府からの支援によるものである。しかし完成後は赤字が続き、2017年8月には港の運営権は中国の招商局港口に99年契約で譲渡された[4]

空港

ハンバントタから北に約15kmのマッタラには、スリランカ第2の国際空港として開発が進められたマッタラ・ラージャパクサ国際空港が存在する。2013年開港の新空港は3500mの滑走路を持ち、2015年目標の第2期工事が完了すれば、最終的には敷地面積2,000ヘクタールの大規模空港となる計画である。

建設費は2億900万ドル。こちらも建設は中国の中国港湾工程が請け負っており、建設に当たっては中国政府から1億9080万ドルの融資が行われている。[5][6]

しかし唯一の定期便であるドバイとの定期便が閉鎖され、利用者は1日10人という「世界一寂しい空港」状態で、政府の重荷となっている。

鉄道

2006年よりハンバントタを経由するマータラ-カタラガマ間の鉄道延伸作業が進められている。

高速道路

スリランカ南西部を延びる南部高速道路2019年にハンバントタまで延伸されており、南部の主要都市マータラゴール、さらには最大都市コロンボへと通じている。この建設費にも中国からの融資が行われている。[7]

スポーツ

2017年アジアユースゲームズの開催地に予定されている[8]

姉妹都市

脚注

  1. ^ Sri Lanka - largest cities (per geographical entity)” (英語). World Gazetteer. 2013年3月21日閲覧。
  2. ^ Climate Normals for Habantota”. アメリカ海洋大気庁. 2013年2月1日閲覧。
  3. ^ ペッターワドゥ・サーガラ (2012年11月27日). “「アジアの新興驚異」を目指すスリランカ”. 新興国情報EMeye. 2013年3月21日閲覧。
  4. ^ スリランカ、ハンバントタ港の運営権を中国企業に譲渡 インドなどが懸念”. AFP通信 (2017年7月30日). 2017年8月6日閲覧。
  5. ^ スリランカで2カ所目の国際空港開港、中国企業が建設請負”. 新華社 (2013年3月19日). 2013年3月21日閲覧。
  6. ^ 荒井悦代 (2013年3月). “スリランカとインド・中国の政治経済関係”. JETRO. 2013年3月21日閲覧。
  7. ^ Extension of Southern Expressway Project (ESEP) - Section 4 (Hambanthota to Mattala via Andarawewa)” (英語). Road Development Authority. 2019年12月15日閲覧。
  8. ^ [1]

関連項目

外部リンク



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