デビューから初期(1998–1999)
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「プリーティ・ジンタ」の記事における「デビューから初期(1998–1999)」の解説
1997年、ジンタは友人の付き添いで訪れたムンバイのオーディションでシェーカル・カプールと会い、君もオーディションを受けてみないかと尋ねられた。ジンタのオーディションを見たカプールは、女優になることを強く勧めた。当初はカプール監督の『Tara Rum Pum Pum』でリティク・ローシャンと共演してスクリーンデビューする予定だったが、この撮影はキャンセルされた。ジンタはその時のことを「私は運命の力を感じ始めた。女優になるつもりはなかった」と振り返っている。その後、カプールは彼女をマニ・ラトナム(英語版)監督の『ディル・セ 心から Dil Se...』(1998年)に推薦した。この作品は、ニューデリーのテロリスト集団を題材にしたロマンティック・スリラーである。ジンタは、映画業界に入った際に友人たちから、例によって「白いサリーを着て、雨の中で踊る」のだろうとからかわれ、それがきっかけでいろいろな役を演じたいと思うようになったと回想している。 ジンタはクンダン・シャー(英語版)の『Kya Kehna』の撮影を開始したが、公開は2000年まで延期された。もう一本の映画、『Soldier』(1998年)も遅れたことで、ジンタのデビュー作はシャー・ルク・カーン、マニーシャ・コイララと共演した前述の『ディル・セ 心から』になった。デリーの中流階級の女性で、シャー・ルクの婚約者であるプリーティ・ネイヤー役として出演したこの映画で、ジンタの役は20分しか映らなかったため、新人としては異例のデビュー作と言われた。しかし結果的にはその役柄、特に率直なキャラクターが注目されることになった。シャー・ルクに「あなたは処女?」と尋ねるシーンは有名になった。この作品でジンタはフィルムフェア賞の助演女優賞にもノミネートされる。『ボンベイ・トーキーズ Bombay Talkies』のハリド・モハメド(英語版)は、「たとえほんの少ししか尺が与えられていないとしても、自信と気迫を放っている」と評した。この映画はインド国内では幅広い観客を惹きつけることはできなかったが、イギリスではヒンディー語の映画として初めて興行収入チャートのトップ10に入った。ジンタの1998年の2作目は、アッバス=ムスタン(英語版)が監督したアクション・ドラマ映画『Soldier』で、これはこの年最大のヒット作のひとつとなった。『ディル・セ 心から』と『Soldier』での演技が評価され、1999年フィルムフェア賞の新人女優賞を受賞した。 次にジンタは2本のテルグ語映画に出演する。ヴェンカテーシュ・ダッグバーティと共演した『Premante Idera』(1998年)、マヘーシュ・バーブ(英語版)と共演した『Raja Kumarudu』(1999年)である。続いて、タヌジャ・チャンドラ(英語版)監督、マヘーシュ・バット(英語版)脚本のスリラー映画『犯罪小説 Sangharsh』で、アクシャイ・クマールとともに主役を務めた。ジンタは、捕らえられた殺人者(クマール)と恋に落ちるCBI(インド中央捜査局)の捜査官リート・オベロイ役を演じた。『ディル・セ 心から』でのジンタの演技に感銘を受けていたチャンドラは、何人もの主演級女優に断られていたこの役をジンタに打診し、一方のジンタは自分の役の幅を広げる機会と捉えた。同作は興行的には成功しなかったが、ジンタの演技には批評家から好意的なコメントが寄せられた。映画公開時に『ザ・トリビューン』紙が掲載した記事は、ジンタの演技を「強烈な映画」における「素晴らしい演技」と評し、さらにそれまでのジンタのキャリアを以下のようにまとめている。「プリ―ティ・ジンタは『Dil Se...』のカメオ出演で観客を驚かせ、『Soldier』では官能的な演技で観客を虜にした。そして今、(『Sangharsh』での)強烈な演技によって、皆に衝撃を与えんとしている」。
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