ツインスティック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 07:24 UTC 版)
「電脳戦機バーチャロン」の記事における「ツインスティック」の解説
二本のジョイスティックを左右に配した専用ゲームコントローラ。バーチャロンシリーズ独自の形状ではなく、類似のインターフェイスはバーチャロン以前にも他社のアーケードゲームなどに用いられており、後発のゲームでも採用しているものがある。バーチャロンシリーズの場合、人差し指で引くトリガーで右手および左手の武器を、親指で押す上部のボタンにダッシュ(ターボ)の操作が割り当てられており(詳細は「#操作方法」を参照)、各スティックは8方向へのデジタル入力となっている。 本作の関連商品として家庭用のツインスティック・コントローラが発売されている。機器とスティックを接続する場合は各機器ごとに仕様が異なっているため改めて開発・発売し直す必要があり、下記のように何種類も当該機器専用品がリリースされている。なお専用ツインスティックが発売されなかったPlayStation 2版(『O.M.G.』『マーズ』用)や、Xbox 360版の発売がなかなか決まらず『オラトリオ・タングラム』のリリースに間に合わなかった際には、個人でセガサターン(SS)用ツインスティックを改造、変換器で接続したプレイヤーもいる。 セガサターン用ツインスティック セガサターン版『O.M.G』に対応。同作の発売日でもある1996年11月29日に同時発売された。バーチャロン専用のコントローラーとして発売されたものだが、後にバンダイから発売された『機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY』の第2作以降にも対応している。 Windows用ツインスティック Windows版『O.M.G.』に対応。スタートボタンがないこととゲームポート接続になっていることを除いてサターン用とほぼ同じ構造になっている。 ドリームキャスト用ツインスティック(ツインスティックDC) ドリームキャスト版『オラトリオ・タングラム』に対応。他のドリームキャスト専用コントローラー同様、ビジュアルメモリのスロットを備えている。 Xbox 360用ツインスティック(ツインスティックEX) Xbox 360版『オラトリオ・タングラム』『フォース』『O.M.G.』に対応。『オラトリオ・タングラム』のダウンロード発売当初は用意されていなかったが、ファンの強い要望を受け、ダウンロード専用ゲームとしては例外的ながら予約限定生産という形で、2009年11月29日にHORIから発売された。また、『フォース』『O.M.G.』の販売に伴い、予約販売による再発売も行われた。 PlayStation 3用ツインスティック(ツインスティック3) PlayStation 3版『O.M.G.』に対応。2012年11月15日から11月19日にかけて予約受付が行われた。 PlayStation 4用ツインスティック 2019年11月ごろ、株式会社タニタより限定生産品「VCD-18-c 18式コントロールデバイス『ツインスティック』」として発売。詳細は下記参照。 経緯 2018年2月、バーチャロンシリーズ約15年ぶりの新作であるPlayStation 4(PS4)版『電脳戦機バーチャロン×とある魔術の禁書目録 とある魔術の電脳戦機』がリリースされたが、コスト的な問題(既に旧来のツインスティックは金型が廃棄されてしまい、改めて開発するには膨大な時間と予算が必要)によりセガおよび周辺機器メーカーからは「ツインスティックをリリースする予定は無いと」事前に告知されていた(なお『とある魔術の電脳戦機』はゲームパッドで快適にプレイ出来るように調整されている)。しかしツインスティックの要望は根強く、かねてよりTwitterなどでバーチャロンのファンであると公言しセガと私的なゲーム大会を開催するなどしていた健康機器メーカー・タニタが動き始める。 『とある~』のリリース直後、タニタは社長自ら「ツインスティックの開発プロジェクトを立ち上げる」ことを発表。その後しばらくのプランニング期間を経て、2018年6月8日より、クラウドファンディングサイト・CAMPFIREにて支援金を募る形で「ツインスティック VTX(Version TANITA eXtra)」の開発支援募集をスタート(以下の記述におけるファンディングは全て同サイトにて行われる)。しかしこの時はファンディング目標金額が2億7700万円という相当な高額に設定されていたこともあり、結果としては支援者1682人、支援総額8254万8710円で不成立となった。 同年10月18日、タニタは前回の反省点を踏まえ、アーケードゲームの部品を製造している三和電子製の汎用部品を使うなどによる再設計でコストダウンを図ったバージョン「「XVCD-18-b 18式コントロールデバイス 「ツインスティック」」として再度クラウドファンディングを開始。今回は目標額が4460万円に下がったことに加え、同日にPS4への移植が発表されたOMG、オラトリオ・タングラム、フォースにも対応することが追い風となり、目標を即日達成した。初回生産数は1000台となっている。 同年12月21日からは前回ツインスティックを手に入れることができなかった(ファンドするタイミングを逸した)ファンを主な対象とした追加生産ファンディングをスタート。翌2019年1月13日には目標額を達成し、ファンディング期限である2019年1月30日までにツインスティックの追加生産分を希望した出資者全員に対して2020年3月頃より出荷される予定であったが、当初の予定を約1ヶ月前倒しされ2020年1月末より発送となった。
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