サンタバリーのなすべきこと
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/08 15:01 UTC 版)
「サンタバリー」の記事における「サンタバリーのなすべきこと」の解説
サンタバリーは傷つきやすい子供達を支えていくことを第一に考えている。慈善事業は五つの主要な企画を中心に運営されており、その結果、地域共同体はその健康状態、そこに暮らす児童の保護、彼らの教育が可能となっている。 マモハト・ネットワーク・アンド・キャンプ このプログラムには3つの重要な計画が含まれている。サンタバリーはHIV陽性の子供達のために一週間にわたるキャンプを年に数回行う。このキャンプは、サンタバリーが主催し、奉仕者と診療所が協力して実施される。このキャンプは、HIVに感染している子供達を教育し、彼らの自己信頼感を回復することが目的である。 キャンプ卒業生のためのネットワーク・クラブ(卒業生のためのキャンプ)が毎月2回開催される。このキャンプの目的は、「専門的知識を持った患者」を養成することにある。彼らに、地域を教育する役割と、彼ら自身と周囲の人達の両方が安全に暮らしていけるよう目を光らせるという役割とを果たしてもらうのである。 昼間の治療奉仕者・介護者は、医療のプロと、子供達並びにその家族達とを結びつける働きをする。この考え方は、HIV陽性者に対して行われる抗レトロウイルス療法の成果の向上、また治療の過程において共同体が患者を助けること、こうした状況を改善するのにこれまで役に立ってきたことが分かっている。 牧童教育プログラム 牧童に対して基本的水準の教育を与えるプログラム。数学、文字の読み書き、牧畜での生産高を向上させる方法、エイズ教育とエイズに対する自覚の涵養、こうした内容が含まれている。サンタバリーは、教師に対する資金の提供、公共財産の修理、食糧の供給、教育資材の提供、こうした方法で牧童用の学校5校を援助している。 脆弱児童保護プログラム サンタバリーは、レソト国内にある、13の地域共同体が主体となって運営されている組織と提携して、最も恵まれない子供達-特に身体障害児と孤児達-に教育、保護監督、そして援助を施す活動を行っている。サンタバリーは、こうした組織に対して資金提供、人的資源の訓練、成長計画の補助などを行い、組織の運営を援助している。 就学児童用奨学金 サンタバリーは、子供達が中等教育を修了するための奨学金を提供している。この奨学金は、教育において具体的に表面化しない費用、すなわち被服費、食費、教育資材購入費などを一括して支援するものである。 レツェマ (Letsema) レソト国内にあり、脆弱児童を救うために活動している非政府組織や民間組織、地域共同体が主体となって設立された組織などを横断的に結ぶ共同ネットワークのこと。レツェマは、こうした各組織にとって、意思疎通と計画立案のための手立てであり、情報や手段、成功体験の共有を可能にするものである。
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