サブカルの街・観光地
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 09:19 UTC 版)
「大須 (名古屋市)」の記事における「サブカルの街・観光地」の解説
秋葉原と同様に、電子部品などの店やオタク系のショップに加えて、様々なサブカルチャーの街としても発展。外国人観光客増加期に「ナゴヤのアキバ」的な場所として認識されて外国人観光客が増加。これらが広く認識される前から「世界コスプレサミット」を開くなど、一部では秋葉原よりも先行している面がある。 また活気と客層の広さ、多国籍化などから、伝統的なものやオタク系以外でも様々な専門店があるエリアともなっており、からあげ、かき氷、レコード・CD、外国食材、ハラル食材、カプセルトイ、60年代・70年代ファッション、駄菓子、似顔絵、ハリウッド映画グッズ、名古屋グランパスグッズなどの専門店がある。 更には歴史ある寺社や名物から中古家電、メイド喫茶、名古屋めしもマニア向け店も若者に人気の飲食店もあるという、非常に様々な施設・店舗がある街として認知度が上がり、遠方からの買い物客や観光客も増加。それが食べ歩きに適した各国料理の屋台を増加させるなど、更に店舗の多様化を成すという状況にあり、こうした面でも秋葉原と同様に観光地化もしてきている。大須商店街連盟も「観光商店街」と銘打ち、無料案内ボランティア「大須案内人」やマップの無料配布及び多言語化、商店街のカラー分け・交差点に略称を付けるなど、観光地化に対応している。ただし、整備が進んだ秋葉原と違い、下町的な雑多さも変わらず残っており、地元の人が毎日・毎週買いに来る街でもあり続けている。 広大なアーケード商店街が広がり、平日・休日を問わず人通りが絶えない。老若男女・国籍・人種も様々で県外から買い物に訪れる人も多い。また、アーケードを外れた裏道や入り組んだ路地にも様々な店舗があり、こうした店を発見するのも楽しみとなる。オタク系趣味の者の隣に若いカップルや高齢者が歩き、家族連れや外国人が店頭の商品を見ているという、「人類みな兄弟」とも言える光景を目にする事のできる街である。この大須のカオス的な良さは、小規模店舗を積極的に開いた事もあるが、隣接する栄地区が官製の計画により出来た街で、企業の本社・支社や百貨店が立ち並ぶ高級感もあるのに対して、違う商店街として発展しようとした面もあるといえる。また、何もせず変わらないでいたため衰退し滅びかけたこと、それを新たなものが打ち破ったことも、積極的にイベントを仕掛け異なるものを受け入れ、常に新しく変わり続けることの重要性を認識させたといえる。 近年、全国各地の商店街が衰退・縮小する中で、再生しさらなる発展を遂げた稀な例である。
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