サブオーディナリー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/07/05 04:33 UTC 版)
「オーディナリー (紋章学)」の記事における「サブオーディナリー」の解説
サブオーディナリー ボーデュア オール トレッシャー インエスカッシャン クォーター ジャイロン フローンチ ロズンジ ビレット ラウンデル フレット サブオーディナリー (Sub-ordinaries) には、次のようなものがある。 ボーデュア (bordure) シールド周囲の縁取るチャージである。紛らわしいことに、ボーデュアがある位置にいくつかのチャージ(特に指定しない場合は8個)が配置されるとき、オールでないにもかかわらずそのような配置を「イン・オール (in orle) 」と記述する。 オール (orle) シールドの外周から離されている縁取りのチャージであり、もうひとつのシールドを切り取ったシールドのように見える。オールにはディミニュティブがないにもかかわらず、通常より狭いオールであるフィレット・オールといった例もある。オールには、他のチャージを重ねられない。 トレッシャー (tressure) シールドの外周から離されている縁取りのチャージであるという点ではオールと同様であるが、より細く、二重にして用いるのが通例である。フローリーと呼ばれる装飾を施すことが多いが、必ず装飾しなければならないわけではない。オールのディミニュティブと考えられることもある。 クォーター (quarter) シールドの左上端(紋章学用語ではデキスター・チーフ)の4分の1を覆うチャージであり、特に指定しなければその位置になる。右上に置かれたクォーターは、シニスター・クォーターと呼ばれる。 ジャイロン (gyron) フィールドの中心点を頂点とする三角形のチャージである。単独で用いられることは極めて稀で、ほとんどの場合ジャイロニーという放射状の模様として用いられる。 フローンチ (flaunch) シールドの左右の端から張り出している円弧状のチャージである。必ず左右1つずつの組で用いられる。 ロズンジ (lozenge) ダイヤモンド形とも形容される、横幅よりも縦の長さのほうが長い菱形のチャージである。これよりも若干横幅の狭いものとして、フュージル (fusil) がある。 ビレット (billet) 横幅よりも縦の長さのほうが長い長方形のチャージである。これを横に倒したものをビレット・クーシェと呼ぶ。 ラウンデル (roundel) 円形のチャージの総称である。イギリスの紋章学では、ラウンデルに塗られたティンクチャーにより名称が決まるようになっている。 フレット (fret) ベンドレットとベンドレット・シニスターの2本の細い斜め帯と、マスクルと呼ばれる中空の菱形を織り合わせたチャージである。 レイブル (label) 主に盾の上部に渡される、3つ以上の垂れがある横帯のチャージである。ケイデンシー・マークとして古くから使われる。
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