ケフェウス座
名称:ケフェウス座
学名:Cepheus
小分類:北半球
構成する主な星雲、星団、恒星:IC1396(散光星雲)/デルタ星(セファイド型変光星)/ガーネットスター(ミュー星:)
神話の主な登場人物:ケフェウス/アンドロメダ/ペルセウス/カシオペア/ポセイドン
日本で観測できる時期:一年中
見ごろの季節:秋(10月中旬に20時正中)
ケフェウス座は、カシオペア座の近くにあり一年中北の空を回る周極星のひとつです。北極星に向かう先のとがった五角形をしており、目立って明るい星はありませんが、見つけることは容易です。望遠鏡で見ると5角形の底辺の真ん中あたりにガーネットスターと呼ばれる非常に赤いことで有名な巨星を見ることができます。また、この星座のデルタ星は、セファイド型変光星と呼ばれ、変光する周期と明るさが一致するので、遠い星雲からの距離を測定するのに利用されます。
1.見つけ方のポイント
周極星のひとつで、りゅう座とカシオペア座にはさまれています。北極星の近くで、先端のとがった五角形を見つけてみましょう。カシオペア座が昇っていたら、W字の開いた側から北極星に向かって、やや右向きに目線を向けていくと見つけることができます。
2.神話の内容について
ケフェウスは古代エチオピア王です。彼の妻のカシオペアは、娘アンドロメダの美貌が自慢で、ある日海の妖精たちより美しいと口走ったため海神ポセイドンの怒りを買ってしまいました。次の日からエチオピアは恐ろしいクジラの化け物に襲われ、怒りを静めるためには娘アンドロメダを生け贄に差し出せとの神託が下ります。アンドロメダは海の岩に縛られ、津波とともに化け物クジラが襲ってきますが、あわやというところで通りがかった英雄ペルセウスに救われ、ペルセウスとアンドロメダは結婚し、幸福が訪れたのでした。
3.同じ時期に見える星座について
同じ周極星では先にりゅう座が昇り、ケフェウス座、カシオペア座の順で昇ります。また、北極星のあるこぐま座やおおぐま座、きりん座なども時期によって一緒に見ることができます。
天頂付近にある頃には、西にはくちょう座、とかげ座なども望むことができます。
※参考文献:誠文堂新光社「星座クラブ」(著者・沼澤茂美)、日本放送出版協会「NHK銀河宇宙オデッセイ・大星夜ウオッチング」(監修・古在由秀、NHK取材班編)、ナツメ社「星空ガイド」(著者・沼澤茂美、脇屋奈々代)、教育社「NEWTONコレクションNASA宇宙開発のパイオニアスペースシャトル/歴史と未来」(監修・竹内均)
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