クロアチア代表の活躍
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「サッカークロアチア代表」の記事における「クロアチア代表の活躍」の解説
独立して初のビッグトーナメント参加となったUEFA EURO '96では予選でイタリアに1勝1分で凌ぐなど健闘し一位突破を果たすと、本大会でも8強入りを果たす。 特筆すべきは、1998年のフランス大会での活躍である。欧州予選ではグループ最終戦の開始時点で自力でのプレーオフ進出すら不可能な状況に追い込まれたが、アウェイでスロベニアに勝利する。同時進行のアテネでのギリシャ対デンマークはギリシャが勝利すれば予選を一位突破し、デンマークがプレーオフに回るという試合だったが0-0の引分でデンマークが一位突破を決め、ギリシャが三位で敗退しプレーオフ進出が転がり込んだ。そこでもウクライナを2試合合計3-1で破り、ワールドカップ初出場を決めた。 本大会ではグループリーグでアルゼンチン以外の日本、ジャマイカと共に3チームがワールドカップ初出場と言う特異なグループに入るが、アルゼンチンには敗れたものの、ジャマイカ、日本を破り2位でグループリーグを通過、決勝トーナメントに進出した。 決勝トーナメントでは一回戦でルーマニアを破り、UEFA EURO '96と同じくドイツとの対戦となった準々決勝でも3-0で勝利した。準決勝でこの大会の優勝国となるフランスと対戦。1-2で逆転負けしたものの、3位決定戦ではオランダを2-1で破って3位入りを果たした。この大会で6点を挙げたダヴォール・シューケルが得点王に輝いた。 日韓W杯以降はチームの高齢化などによってしばらく停滞していた時期もあったが、ルカ・モドリッチ、マリオ・マンジュキッチ、イヴァン・ラキティッチ、ニコ・クラニチャール、エドゥアルド・ダ・シルバら次世代の若手選手が台頭した。EURO2008予選ではホームとアウェーでイングランドに2連勝し、本戦ではドイツに勝ち決勝トーナメントに進出。準々決勝のトルコ戦は延長終了間際に先制したが直後に追いつかれ、大会無敗のままPK戦で涙をのんだ。その後のFIFAランキングは急上昇し、最高で5位まで上がっている。 2010年FIFAワールドカップ予選は主力選手の怪我やイングランド、ウクライナ等の強豪国と同グループになったことから予選3位で終わり、初の予選敗退を喫した。3大会連続出場となったEURO2012ではグループリーグで敗退した。 2014FIFAワールドカップ予選ではグループ2位でプレーオフに進出し、アイスランドを1勝1分けで破り2大会ぶりの本大会出場を決めた。2014 FIFAワールドカップ本大会ではカメルーンには勝利したものの、ブラジルとメキシコに敗れグループリーグ敗退となった。 4大会連続出場となったEURO2016ではグループリーグでスペインに勝利しグループリーグ首位通過でベスト16へと進出したが、ポルトガルと対戦して敗れた。 2018 FIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選では予選敗退の危機に就任したズラトコ・ダリッチ監督がチームを再生させ、プレーオフでギリシャを破り本大会出場を決めた。本大会ではアルゼンチンに3-0で快勝するなど、3戦全勝でグループDを首位で通過した。決勝トーナメントは1回戦のデンマーク、ベスト8のロシア、準決勝のイングランド戦のいずれも先制されながら同点に追いつき、3連連続延長戦(うち2戦がPK戦決着)を勝ち抜いて旧ユーゴスラビアから通しても初めての決勝進出を果たした。決勝戦は20年前の準決勝で敗れたフランスと対戦し、再び2-4で敗れたもののワールドカップ準優勝という成績を残した。なお、この試合でフランスの先制点となったマリオ・マンジュキッチのオウンゴールは、ワールドカップ 決勝戦史上初のオウンゴール、かつワールドカップ 史上初の双方シュート0本で得点が決まった事例であった。大会終了後、キャプテンとしてチームを牽引してきたモドリッチがゴールデンボール(最優秀選手)を獲得している。
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