カーン・アカデミーとは? わかりやすく解説

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カーンアカデミー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/26 02:28 UTC 版)

Khan Academy
標語 誰もがどこでも無料な授業を[1][2]
設立 2008年 (17年前) (2008)
設立者 サルマン・カーン
種類 非営利団体
所在地
サービス 教育工学, 教育
公用語 英語,サイトは23言語、映像は65言語に翻訳
所有者 サルマン・カーン
創業者兼専務取締役
収入
1579万USD (2012)
費用
1911万USD (2014)
ウェブサイト www.khanacademy.org
テンプレートを表示
サルマン・カーン
「血の中身」

カーンアカデミーは、2008年にサルマン・カーン(サル・カーン)により設立された教育非営利団体[3]である。

YouTubeで短時間の講座を配信し[4]、運営サイトにて練習問題や教育者向けのツールを提供しており、これらは世界中の誰でも無料で利用できる[5][6]

技術

カーンはYahooのペイントソフトを用いて彼のいとこの家庭教師をしていたが、いとこの反応に基づき遠隔個別指導を有効活用するため、YouTubeの指導動画作成に切り替えた。現在はワコムタブレットで作画しており、それ以前はSmoothDrawを用いていた。現在はCamtasia Studioで録画し、ArtRageを活用している[7]

公式サイトではYoutube上に投稿した全映像が視聴可能であり、アカウント作成以外にもGoogleFacebookアカウントで登録可能である。教材は他にもGoogle PlayApp StoreMicrosoftストアなどから無料の独自モバイルアプリを介して利用できる[8]

動画では段階的に電子黒板上の図を示される[9][10]。また、アジア中南米アフリカの農村部には動画のオフライン版を配布している[11][12][13]

受講者の学力に応じた設問を出題するWebベースの設計を提供し[14][15]、試験作成、採点、生徒の挑戦への奨励などにソフトウェアを使用することにより、旧来の学習現場を刷新する機会を提供できると考えている[16]。現実の講義では不可能な一時停止などの機能面から、映像を用いた個別指導が効果的と宣伝されている[17]

脚注

  1. ^ About”. Khan Academy. 2013年8月15日閲覧。
  2. ^ One Man, One Computer, 10 Million Students: How Khan Academy Is Reinventing Education”. Forbes. 2015年11月7日閲覧。
  3. ^ Nonprofit Explorer - ProPublica”. ProPublica. 2015年11月7日閲覧。
  4. ^ Sampson, Demetrios G.; Ifenthaler, Dirk; Spector, J. Michael; Isaias, Pedro (2014-07-17). Digital Systems for Open Access to Formal and Informal Learning. Springer. ISBN 9783319022642. https://books.google.com/books?id=J5UpBAAAQBAJ 
  5. ^ Khan Academy”. PCMAG. 2015年11月7日閲覧。
  6. ^ How Are Teachers and Students Using Khan Academy?”. MindShift. 2015年11月7日閲覧。
  7. ^ Khan Academy: The future of education?. 60 Minutes. CBS News. 11 March 2012.
  8. ^ Khan Academy for ipad review”. theappzine. 2016年3月11日閲覧。
  9. ^ Kaplan, David A. (2010年8月24日). “Innovation in Education: Bill Gates' favorite teacher”. CNN Money. http://money.cnn.com/2010/08/23/technology/sal_khan_academy.fortune/ 2011年1月5日閲覧。 
  10. ^ “Need a tutor? YouTube videos await”. AP. USA Today. (2008年12月12日). http://www.usatoday.com/news/education/2008-12-11-youtube-tutoring_N.htm 2011年1月5日閲覧。 
  11. ^ A free world-class education for anyone anywhere”. About. Khan academy. 2016年3月11日閲覧。
  12. ^ Laureate: Salman Khan”. Education Award. The Tech Awards (2009年). 2014年6月11日閲覧。
  13. ^ Salman Khan”. CNBC. 2015年11月7日閲覧。
  14. ^ Khan academy: Exercises read me”. GitHub. 2016年3月11日閲覧。
  15. ^ Khan Academy Unveils New Math Resources for Common Core -- THE Journal”. thejournal.com. 2015年11月7日閲覧。
  16. ^ Temple, James (2009年12月14日). “Salman Khan, math master of the Internet”. SF gate. http://www.sfgate.com/cgi-bin/article.cgi?f=/c/a/2009/12/13/BUKV1B11Q1.DTL&tsp=1 2009年12月23日閲覧。 
  17. ^ Rasicot, Julie (2011年8月4日). “Education Review: Web site offering free math lessons catches on 'like wildfire'”. The Washington Post. 2014年6月10日閲覧。

外部リンク


カーン・アカデミー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/11 21:37 UTC 版)

サル・カーン」の記事における「カーン・アカデミー」の解説

2003年後半カーンYahoo!ブラウザー使用しインターネット通じて離れた場所に住むいとこのナディアに、完全公開動画使った数学個別指導始めたその時使用していたメモ帳は、彼が出演しているTED動画でも紹介されている。動画見た他の親達や友人達彼に個人指導求めるようになり、彼はチュートリアルYouTube移動し2006年11月16日YouTubeアカウント作成した無料公開した学習動画人気になった事で、カーン2009年後半金融アナリスト仕事辞めた。彼は、親友のJosh Gefnerの助け借りてフルタイムYouTubeチャンネルから始まったKhan Academy開発専念したその結果カーンはアン・ドーア(投資家ジョン・ドーアの妻)からスポンサー支援を受けるようになった彼の学習サイトは、多く学生や一ユーザー関心集め、カーン・アカデミーをはじめた数年全世界でおよそ4億5800回以上の視聴記録達成したカーン自分自身活動についてあらゆる年齢学生学習加速させる事を目標掲げている。その事念頭において、私の作成するコンテンツ有効だ感じてくれる人々共有していきたいと思う」と語っている。 カーンアカデミーの学習動画は、アフリカアジア農村地域教育にも使用されている。今後は「フリースクール」を英語のトピックにまで拡大する予定カーンは、カーンアカデミーやこれから教育の目標に関する書籍The One World Schoolhouse:Education Reimagined」を出版している。 開始当初学生向けの自習ツールだったカーンアカデミーは、2012年コーチ機能追加しビデオモニター通じて教師指導を受ける事のできる機能追加している。2018年までに、Khan AcademyYouTubeチャンネル16億回以上視聴された。 カーンは、「従来教室行われて来た教育は、彼のアカデミー開発され技術使用して補う事で、学校教育伝統的な講義スタイル重視した教育から解放され、より個別指導時間割り当てられる学習者優先授業形式シフトできるのではないかまた、学習つまづきに対して個別指導中心にする事で教師指導効果高めることができる」と考えている。 スタンフォードAI研究者アンドリュー・ンは、カーン最初Massive open online course登録プラットフォームコーセラ設立した際のインスピレーションの源だったと語っている。

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