カフェ車両
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 06:26 UTC 版)
「近鉄50000系電車」の記事における「カフェ車両」の解説
ダブルデッカー構造で、室内は全てフリースペースで座席の指定はない。1階・2階ともにカフェ室で、海側には平床通路を設けて階段を上下しないで通り抜けることも出来る。2階は13席の回転椅子があり意匠性に富んだテーブルが伊勢湾側の窓に設置され、このため鳥羽付近では海の景色を眺めながら飲食できる。通路と2階は吹き抜けであるため、2階背面は解放感をともなう。アプローチの階段部と室内中ほどにプランターボックスを設置したほか、妻壁に液晶ディスプレイを設けた。1階はソファタイプの独立した席が6席あり、入口のガラス製のドアを閉めることによって個室化することも可能で、そのためにグループ利用も出来る。この室内のみ横引き式カーテンを設置した。またすべてのテーブル上に、メニュー注文時のアテンダント呼び出し用としてコールボタンを設けた。なお、第3編成の増備車ではデザインが和テイストのものに一新されている。 どちらの階も照明は主として天井間接照明で、窓柱部に意匠性に富んだ直接照明を設置した。空調吹出口は2階が足元、1階が窓上とテーブル下にある。1階・2階共に大阪難波・京都・近鉄名古屋寄り、賢島寄りのどちら側にも階段があるが、原則として賢島寄り(販売カウンター側)を常用として、大阪難波・京都・近鉄名古屋寄りは非常用の扱いである。特に1階の非常用階段は普段閉ざされており見ることができない。 大阪寄階段付近に手洗いカウンターを、賢島寄階段付近に車内販売準備室兼用の販売カウンターを設けた。準備室には標準的な装備のほか、ビールサーバーやコーヒーメーカーも設置した。近鉄特急で、調理を伴う供食設備を持つ形で製造された車両は、12000系・12200系(スナックカー)・18400系(ミニスナックカー)以来となる。 出入台は賢島寄に設けられ、床面はエントランスとしての位置づけから他車同様に御影石を敷きつめた。 カフェテリア2階(第1編成) カフェテリア2階(第3編成) カフェテリア1階(全編成共通) 2階アプローチ階段のプランター 手洗いカウンターとその付近の大阪寄階段 通路
※この「カフェ車両」の解説は、「近鉄50000系電車」の解説の一部です。
「カフェ車両」を含む「近鉄50000系電車」の記事については、「近鉄50000系電車」の概要を参照ください。
- カフェ車両のページへのリンク