カトリック連合軍の集結と脱落者の続出とは? わかりやすく解説

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カトリック連合軍の集結と脱落者の続出

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 16:16 UTC 版)

ナバス・デ・トロサの戦い」の記事における「カトリック連合軍の集結と脱落者の続出」の解説

1199年死んだマンスールの後を継いだムハンマド・ナースィル1211年5月10万越え大軍率いてジブラルタル海峡渡り6月セビリア到着カラトラバ騎士団の守るサルバティエラ城を包囲して9月占領カトリック諸国心胆寒からしめた。これには、休戦中にも関わらずカスティーリャ植民通じてムワッヒド朝領土侵略し始めていたこと、および軍事遠征いくつかの砦を奪ったこと、アラゴンバレンシア王国方面の砦を攻略したためムスリムナースィル援軍要請したことが原因とされている。しかしムワッヒド軍はイベリア半島上陸とサルバティエラ城攻略に時間をかけ過ぎたため、一気トレド進軍出来ずセビリア引き上げて越冬せざるを得なかった。 ムワッヒド朝新たに攻撃の準備をしていることを知ると、アルフォンソ8世側近ロドリゴローマへ派遣教皇インノケンティウス3世援助願い勅書求めた教皇期待応えフランスへアルフォンソ8世との合流信者たちに呼びかける書簡送り十字軍召集免償約束したおかげでフランス南部多く騎士たちが十字軍合流していった。また教皇カトリック諸国間で争うのをやめ、アルフォンソ8世指揮下で一致団結して対イスラム戦争を戦うように命じたアルフォンソ8世サンチョ7世ペドロ2世同盟確約したカトリック連合軍構成次のようであったアルフォンソ8世指揮する軍勢カスティーリャ20の町の軍団連合であったメディナ・デル・カンポマドリードソリアアルマサンメディナセリとサン・エステバン・デ・ゴルメスなどの町が含まれていた。ビスカヤ領主ディエゴ・ロペス2世・デ・アロ(英語版)が旗の持ち手になった。 更に加わったのはサンチョ7世ナバラ軍、ペドロ2世アラゴン軍、ポルトガル王アフォンソ2世の軍である。ポルトガル軍はこの戦いには参戦したものの、王自身参戦しなかった。それからテンプル騎士団サンティアゴ騎士団カラトラバ騎士団、オスピタル騎士団などの騎士修道会や、フランス司教率いられ騎士らが加わったレオン王アルフォンソ9世アフォンソ2世敵対していたために来なかったが、レオン王国騎士たちは王の名代としてはせ参じた1212年の夏にこうしてカトリック連合軍トレド集結した。そしてナースィル率い親征軍と歴史的な決戦をすべく、6月20日トレド出発南方向かって進軍したムワッヒド軍も22日ハエン向けて進軍したが、カトリック連合軍27日カラトラバ英語版)を包囲7月1日降伏させた。退去許され守備隊司令官イブン・カーディスはナースィル前に出頭した事情聞き入れられ処刑ムワッヒド軍は前進続けナバス・デ・トロサの平原野営カトリック連合軍もナバス・デ・トロサに到着決戦備えて休息取ったアルフォンソ8世にとってはアラルコスの雪辱を果たす好機でもあったが、教皇至上主義騎士たちの一部連合軍から刃こぼれするように脱落していった。キリスト教連合軍の指揮官アルフォンソ8世に従ってついてきただけ義勇兵的な騎士たちには、政治的な了解などの強い動機があったわけではなかった。彼らにとって暑くて不快な慣れない気候は耐えられないのだったのであるこのようにカトリック連合軍は必ずしも足並み揃っているわけではなく当初6超えた兵力5万程度まで減少した

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