カトリック論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/18 18:30 UTC 版)
ダメットは学究生活の初期から現代のカトリック教会についての論文を、主にイギリスのドミニコ会機関誌『ニューブラックフライアー』を媒体にして、数多く発表している。また、Adoremus協会の機関誌に典礼について書いたことがあり、 カトリック教会の聖餐についての教えが哲学的にも理解可能であるとする論文を書いたこともある("The Intelligibility of Eucharistic Doctrine" in William J. Abraham and Steven W. Holzer, eds., The Rationality of Religious Belief: Essays in Honour of Basil Mitchell, Clarendon Press, 1987)。 1987年10月にダメットが『ニューブラックフライアー』に寄稿した論文は大きな論争を引き起こした。この論文でダメットは、長年認められてきた正統的なカトリックの教義から逸脱したいくつかのカトリック内部の神学的潮流を批判し、「カトリック教会が信仰していると称するものと、カトリック内部の多数派が実際に信仰しているものとの間にいまや食い違いが生じており、私の考えでは、こうした食い違いはもはや容認すべきではない」と述べている。この見解に対して神学者のニコラス・ラッシュや歴史家のイーモン・ダフィーが応答し、同誌上で数か月論争が繰り広げられた。
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