オルガンとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > > 楽器 > オルガン > オルガンの意味・解説 

オルガン [organ]

ただオルガンといえば通常パイプ・オルガンPipe Organ)を指す。パイプ・オルガン多数の管に空気送り込み管内空気リード振動によって発音する2段上のマニュアル手鍵盤)と1段のペダル足鍵盤)をもち、空気送り込むパイプ選択するストップ一種スイッチ)の切り替えによって、音色音質変化させるその歴史紀元前にまでさかのぼる。その最初期の形は、数本パイプを口で吹いて演奏するパン・パイプスであったパイプ機構鍵盤形態配列など様々な経過経て15世紀終わりまでには原則的に現在のような形に至った7世紀半ばにはキリスト教会会衆歌唱指導用いられたとの記録残っているが、当時のオルガンは単旋律を受け持つだけだった考えられる鍵盤楽器のための多声的作品最古の記録14世紀のものであるが、まだ各種鍵盤楽器独自性確立しておらず、オルガン、ハープシコードなどの鍵盤楽器でも演奏できるものが書かれている17~18世紀前半はオルガンの黄金時代といえるバッハヘンデルらが数多く作品書いたこの時期に、オルガンは音響的に演奏技法的にもその特質をはっきりと表し、独自の表現能力備えた独奏楽器として、また、通奏低音楽器として確固たる地位築いた。しかし18世紀半ば現れピアノ一般的な音楽的趣味変化対位法的な曲よりもきれいな旋律和音音楽へ)の影響で、オルガンは教会の中では依然重要な楽器であり続けたが、一時期作曲家興味を引かなくなっていた。19世紀に再びバロック時代オルガン音楽音楽家学者注目されるようになり、メンデルスゾーンリストフランクらによって新たな演奏会用の作品書かれるようになったロマン派時代のオルガンは、弦の音色模倣したパイプ作られるなど、音色の面でも音楽構造の面でも次第管弦楽模倣する色彩的な傾向強くなったが、それに対してオルガン独自のあり方バロック伝統の上求める“オルガン運動”と呼ばれる動き20世紀ドイツから起こった今世紀には、ヒンデミットシェーンベルクメシアンらがオルガン独自の可能性発揮させるような現代的書法作品書いている。




オルガンと同じ種類の言葉

このページでは「音楽用語辞典」からオルガンを検索した結果を表示しています。
Weblioに収録されているすべての辞書からオルガンを検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
 全ての辞書からオルガンを検索

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「オルガン」の関連用語

オルガンのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



オルガンのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ヤマハミュージックメディアヤマハミュージックメディア
Copyright(C) 2000-2024 YAMAHA MUSIC MEDIA CORPORATION. All Rights Reserved.
ヤマハミュージックメディア音楽用語ダス

©2024 GRAS Group, Inc.RSS