手鍵盤
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 09:00 UTC 版)
小オルガンの集合体である大オルガンは、それぞれの小オルガンに対応した鍵盤があり、何段もの手鍵盤が備えつけられることが多い。鍵盤は、下から数えて第1鍵盤、第2鍵盤、第3鍵盤と数えていく。現代の楽器では3段備えたものが多く、それ以上ある場合には、3段の基本的なセットの上部に追加されていく。4 - 5段が大オルガンとして一般的に見かける上限であり、それ以上のものは例外的である。通常は、主鍵盤が3段の中央に位置しており、下から順に、ポジティフ鍵盤→主鍵盤→スウェル鍵盤と配置されているが、フランス式では最下段が主鍵盤とされていることが多い。
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手鍵盤
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/01 06:26 UTC 版)
現在、ピアノに見られるような一般的な手鍵盤は、1オクターヴを、全音が二つ、半音、全音が三つ、半音、という間隔で分割する全音階に基づき鍵を配置し、その幹音群の間の派生音を、上に突き出た短い鍵に割り当てる。両者を視覚的に区別するために色を変える事が一般的である。 現代においては、幹音の鍵盤を「白鍵」と呼び、派生音の鍵盤を「黒鍵」と呼ぶのが一般的であるが、一部のオルガンやチェンバロなどにおいて見られるように、一般的な配色とは逆の仕様のものも存在する。そのため「白鍵」・「黒鍵」という呼称は、音楽の上では場合によって誤解を伴う用語であるため、厳密さが求められる場合は避けられる。このため幹音の長い鍵盤(現代の白鍵に相当)を「長鍵」、派生音の短い鍵盤(現代の黒鍵に相当)を「短鍵」と呼ぶこともある。親指は他の指とは付き方が異なるため、かつては鍵盤楽器の演奏における使用は消極的であった。そのため18世紀頃までの楽器の鍵盤は現在のものより奥行きが短い。しかしながら、古典派の時代には親指をくぐらせる運指が一般的となり、幹音の鍵の手前側の寸法が長くとられた、親指で奏しやすい形状となった。 オルガンの演奏台は複数の手鍵盤を持つものが多く、特に多いものでは上部へいくほど傾斜がつけられることがある。 18世紀頃までの鍵盤楽器には最低音域がショート・オクターヴやブロークン・オクターヴの変則配列の鍵盤がしばしば見られる。 ピアノ式鍵盤を備えた鍵盤笛。 1501年の絵画に描かれたポルタティフ・オルガンの手鍵盤。 黒鍵と白鍵の白黒が逆転したピアノの例。アントン・ワルターが1805年頃製作した楽器のレプリカ、ポール・マクナルティー製作。 手鍵盤とボタン式鍵盤の折衷タイプ。ホーナー社の鍵盤ハーモニカ。 湾曲型鍵盤。通常の直線型鍵盤にくらべ、湾曲型は右手を右肘を軸とするコンパスのように動かせばよいので、人間工学的には合理的であるが、普及しなかった。
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