オゾン層に関する近年の動き・フロン規制以後とは? わかりやすく解説

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オゾン層に関する近年の動き・フロン規制以後

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 07:17 UTC 版)

オゾン層」の記事における「オゾン層に関する近年の動き・フロン規制以後」の解説

オゾンホールは2050年頃にふさがる 西日本新聞日本経済新聞読売新聞記事によると、20世紀末拡大し続けていた南極上空オゾンホール2050年頃に消失するとの予測結果を、国立環境研究所秋吉英治主任研究員らのグループ発表した報じている(2006年5月20日)。国立環境研究所記者発表によると、今後しばらくは大規模なオゾンホールが残るものの、2020年頃からオゾンホール縮小し始め2050年頃には1980年レベルまで回復されるという結果得られとのこと。今の規制の中で2050年頃にオゾンホール消滅期待持てるものの、同時に今後数十年間渡ってオゾンホール大きい状態が続くという予測結果出ている。またフロンなどがモデル想定上使用された場合には、オゾンホール回復は更に遅れるとも述べられている。 フロンガス規制が効果を発揮 - オゾン層が回復中 フロンガスなどの排出規制効果で、破壊進んでいたオゾン層1997年を境に回復傾向にあることが分かった2006年8月31日)。フロンガス排出規制効果で、破壊進んでいたオゾン層1997年ピーク回復傾向にあるという研究報告が、8月20日発表された。この研究は、米ジョージア工科大学研究チームが米航空宇宙局 (NASA) と米海洋大気庁 (NOAA) のデータに基づき行ったもの。地球成層圏内のオゾンの量について、気球地上設置され機器NASANOAA衛星などから得られ25年分の観察結果分析した今回研究報告によると、北極南極上空成層圏内のオゾンは、1979年から1997年にかけて減少続いていたが、1997年を境に増加傾向にあるという。オゾン量の増加のうちの約半分は、成層圏上部地表から11マイル以上)で観察されている。オゾン量の変化には、太陽黒点周期季節要因成層圏内の風向きなど様々な要因考えられるものの、この成層圏上部オゾン量の増加は、ほぼ完全にフロンガスなどの排出規制効果よるものだという。オゾン層破壊人体への悪影響最初に認識され始めたのは1980年。このレベルまでオゾンの量が回復するのは、今世半ばごろになる見込みだという。 南極上空のオゾンホールが過去最大に NASAなどによると、南極上空のオゾンホールが過去最大になる見込み南半球冬期に、南極上空気温例年よりも低かったことが原因これから夏に向かう南半球では、紫外線の量が例年以上になりそうだという(2006年10月21日)。米航空宇宙局 (NASA) と米国海洋大気庁 (NOAA) は10月19日南極上空オゾンホール拡大し9月下旬には過去最大となった発表したオゾンは、太陽からの有害な紫外線多く吸収し地上生態系保護する役割果たしているとされている。特に北極・南極上空中心に1979年以降減少傾向にあったが、フロンガス排出規制効果もあり、1997年を境に増加傾向にある、とNASANOAA8月報告していた。今回報告され南極上空オゾンホール拡大には、成層圏気温関係しているという。NOAAデータによると、2006年9月後半南極上空成層圏気温が、華氏で約9度平均よりも低かったという。この時期オゾンホール大きさは、890930万平マイル北米大陸ほどの大きさ)から、1,060万平マイルほどに拡大していた。対流圏および成層圏フロンガス量は減少傾向にあるが、40年以上も大気中に留まるため、南極地域上空での成層圏内のフロンガス減少は、今後5〜10年の間は年0.10.2%程度にすぎないという。このため年によっては、南極上空気温変動影響が、ガス減少効果上回ってしまうことがあるという。 2008年時点での最新状況・気象庁「オゾン層観測報告:2007」 気象庁最新データ・「オゾン層観測報告2007」/2008/04/23によると、オゾンホール注目され1980年代中心にオゾン量の減少進み現在も少な状況継続しており、南極オゾンホール最大面積依然として大きいと見られている。 しかし 1980年南極付近オゾンホール300km2南極大陸0.2程度であったが、2005年以後現状では2500-3000km2大陸2.2程度達している。(1992年には既に2500km2達していた) 1980年時点世界オゾン総量基準考えた場合2005年以後現状では-3%強となっている。(1992-2001のピーク時で-6%) 「オゾン層観測報告2007」の図1世界のオゾン全量平均値推移、図5南極オゾンホール最大面積推移、を見ると有意な変化著しい。 つまりいまだオゾン総量少なくオゾンホール大きいが1980-2001頃までのようにオゾン総量減少一途オゾンホール拡大一途な状況から停滞若しくは底を打っており事態の悪化傾向止まって度ごと振幅繰り返しながら緩慢な回復傾向示している状況である。

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