イギリス人入植者への援助とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > イギリス人入植者への援助の意味・解説 

イギリス人入植者への援助

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/11 03:26 UTC 版)

ワンパノアグ」の記事における「イギリス人入植者への援助」の解説

1620年イギリスからメイフラワー号アメリカ入植したピューリタン清教徒)のピルグリム・ファーザーズ一団現在のプリマス付近に上陸したピルグリム達はパタクセット支族(Patuxet)の集落跡プリマス植民地築いたが、慣れない環境での寒さ飢えなどで、その冬に入植者の約半数死んだインディアン諸部族はこの白人たちから発砲されるなどしていたため、近づかないよう用心していた。 ある日現在のメイン州に当たる地域からマサソイト酋長訪ねて来ていたアベナキ族Abenaki)の酋長サモセット(Samoset)が、ピルグリム達に片言の英語で話しかけ(サモセットはケネベック川河口短期間存続し入植地イギリス人接触したことがあった)、植民地事情視察してから翌日に英語を流暢に話すワンパノアグ族のティスクアンタムまたはスクアント(Tisquantum/Squanto)を連れて戻ったスクアントはかつてイギリス人拉致されヨーロッパ奴隷として売られたが、白人教育受けて自由を得てから通訳として植民地行きの船に乗り故郷戻っていた。スクアントインディアン農耕漁業技術伝授しピルグリムが冬の数か月生き延びるのを助けたまた、スクアント1621年3月ワンパノアグ族マサソイト酋長ピルグリムが平和と友情条約を結ぶのを仲介した。ピルグリム現れるまでの過去十年間、ワンパノアグ族近隣ミクマク族Mi'kmaq)やナラガンセット族との抗争と、白人持ち込んだ疫病3回に渡る流行疲弊しており、マサソイト酋長ピルグリムとの同盟ワンパノアグ族置かれ状況好転させる期待していたとみられる。あくまでインディアンにおける酋長とは、「調停者」(ピースメイカー)であり、白人思い込んでいるような「指導者」や「首長」ではない。スクアントは「調停者」として、新参者白人たちとインディアンたちとの間で、申し分のない和平調停行っていたのであるマサソイト酋長ピルグリム結んだ条約にはプリマス植民地のために48.5km²の土地譲渡することが含まれていた。インディアンにとって土地は誰のものでもなく、白人土地所有概念のように恒久的に占有するものではなかったから、そもそもマサソイトがこの「土地譲渡」を理解してたかどうかは疑わしい何はともあれインディアン間の抗争白人持ち込んだ疫病ワンパノアグ族人口はひどく低下していた上、ワンパノアグ族土地現れイギリス人の数はまだ少なく、しかも前年の冬をようやく生き延びたような有様であったため、この条約が後にワンパノアグ族不利益になるとは考えなかったはずである。その年の秋は各作物大豊であったため、ピルグリム神の恵みワンパノアグ族助力感謝し収穫の祭を開いた。「すべてを共有する」というインディアン文化則ってマサソイトたちワンパノアグ族からも90名が5頭の鹿を携えて入植地訪れ3日に渡る祝宴加わった。これが現在の感謝祭起源であるとされるマサソイト酋長死後ワンパノアグ族酋長部族調停役)は息子ワムスッタもしくはワムサダ)に受け継がれた。ワムスッタピルグリム入植者が父との間で結んだ条約破って入植地を拡げ、ワンパノアグ族追い出していることに対してプリマス入植地植民地政府抗議するが、病気にかかり、プリマスからの帰り道にその病気により謎の死遂げた。これについては毒殺されたとも言われている。 ワムスッタの死で、ワムスッタの弟メタコメットもしくはメタコム)がワンパノアグ族酋長になったピルグリム入植者たちはインディアン酋長「王」か「部族長」だと思い込んでいたから、彼を「フィリップ王」と呼んだ

※この「イギリス人入植者への援助」の解説は、「ワンパノアグ」の解説の一部です。
「イギリス人入植者への援助」を含む「ワンパノアグ」の記事については、「ワンパノアグ」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「イギリス人入植者への援助」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「イギリス人入植者への援助」の関連用語

イギリス人入植者への援助のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



イギリス人入植者への援助のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのワンパノアグ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS