アルキュミア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 18:48 UTC 版)
「19時03分 上野発夜光列車」の記事における「アルキュミア」の解説
このゲームにおいて最も重要であり、事件の原因になった異生命体。昆虫に酷似しているが、既存の生物とは全く異なる生態、遺伝子を持つ。塩基配列等は全くのデタラメ、体長20センチほどで驚異的なパワーを持つ。虫のような羽をもつ。また強い電磁波を出し、5メートル以内だと携帯電話も使用が不可能となる。腹部が発光し、蛍光塗料を使用したものを身につけていると仲間と勘違いする。また一定の電磁波にも反応し、カメラのフラッシュを苦手とする。二人の人間が少しでも触れていればひとつの個体として認識し、嗅覚や聴覚ではなく、視覚に頼って行動する。また高温に弱い。 繁殖サイクルが異常に短く、わずか数時間で第3〜4世代が誕生するほど。また女王を必要とせず、一定の密度に達すると自動的に生まれる。過剰な自己防衛本能から、アルキュミア以外の生命体を無差別に攻撃する。さらに特筆すべきことはその繁殖方法である。アルキュミアの種類は大きく4つに分かれる。チェンバー(後述)は捕獲もしくは発見した他の生物に対し幼虫を植え付け、幼虫は宿り主の脳に命令を出し、宿り主を完全に掌握する。これは地球上においてどの生物にも見られない特徴である。操られた宿り主はアルキュミアの巣に自動的に集まり、最終的にアルキュミアのエサとして貯蔵、捕食される。掌握された生物は一切の理性を失うため意思の疎通は不可能となる。特に人間の場合繁殖サイクルがさらに短縮され、アルキュミアは爆発的な繁殖を見せる。 チェンバー 当初持ち込まれたアルキュミアのサンプルの内、最も多かったタイプ。腹部の背が白く、頭部に長い針をもち、その全てがメス。腹部にはアルキュミアの幼虫が詰まっており、針を通して寄生主に植えつける。さらに幼虫は植えつけられた部位によってオスかメスかが決定され、脳に植えつけられた場合全てがメス(チェンバータイプ)として育つ。(脳内物質、特にセラトニンの量が関係) ウォーリアー アルキュミアの中で「兵士」として機能する。巨大なあごを持ち、その部位だけ見ればクワガタムシに酷似する。非常に凶暴であり、攻撃フェロモンを分泌し応援を呼ぶ。仲間以外の有機生命体を発見すると攻撃を開始し、窓ガラスすら破って突進してくる。あごの力はけた違いに強く、大人の手首をも食いちぎってしまうほど。同じく腹部が発光する。ウォーリアーが倒した対象にチェンバーが幼虫を植え付ける例もあったようだ。 ワーカー 名前だけ登場する。カマキリのような前肢をもち、巣の構築・エサの管理等を司る。女王の指示に従い、基本的に巣で活動する。 女王 全てのアルキュミアの頂点に君臨する。戦闘能力・産卵能力はなく、巣の構築やエサの確保、巣の移動を完全に指揮する。その見返りとしてその他のアルキュミアが女王に餌を献上する。アルキュミアが一定の密度にまで発展すると自動的に女王が発生する。ただし今回の事件においては、正式な女王は誕生しなかった。アルキュミアは電磁波を用いた意思疎通を行うため、条件さえ満たせば純粋なアルキュミア以外でも(たとえ生物でなくても)巣は機能する。 これらの事から将来的には生物兵器として使用されるようだ。
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